用語集

ヴィラロトンダ

読み方
ゔぃらろとんだ

ヴィラ・ロトンダ(Villa Rotonda、正式名Villa Almerico Capra “La Rotonda”)とは、16世紀イタリアの建築家アンドレア・パラディオ(Andrea Palladio、1508〜1580)が設計した代表作の一つで、ヴェネツィア共和国領内のヴィチェンツァ(Vicenza)郊外の丘の上に1567〜1571年頃に建設されたヴィラ建築を指す。施主はパオロ・アルメリコ司祭で、後にカプラ家が所有したことから「Villa Almerico Capra」の名でも呼ばれる。ユネスコ世界文化遺産「ヴィチェンツァ市街とヴェネト地方のパラディオのヴィラ群」(1994年登録)の構成資産の一つで、世界建築史上最も影響力のあるルネサンス建築の一つとして位置付けられている。ヴィラ・ロトンダの最大の特徴は、第一に「完全な左右対称・四面対称の中央集中型平面」(正方形平面に十字型の主軸、四方向すべてに同一形状のポルチコ(柱廊玄関)が配置)、第二に「中央のドーム」(古代ローマのパンテオンに着想を得たドーム空間、後にパラディオの死後にスカモッツィが完成)、第三に「四方の景観への対応」(どの方向からも美しい眺望、どの方向にも均等な開口)、第四に「古代ローマ建築の理念の継承」(柱廊、ペディメント、ドーム、対称構成)、第五に「住宅と神殿の融合」(住居機能と宗教的厳格さの両立)などである。ヴィラ・ロトンダはパラディオ建築の頂点として、18世紀以降のヨーロッパ・アメリカの新古典主義建築に絶大な影響を与えた。代表的な後継建築には、英国のチズウィック・ハウス(リチャード・ボイル)、ストウ・ハウス、アメリカのモンティチェロ(トーマス・ジェファーソン)、ホワイトハウス、米国国会議事堂、英国ナショナル・ギャラリー、ロシアのプーシキン美術館等があり、世界中の公共建築・邸宅建築の様式的祖となった。マンション・ビル・ホテルの建築意匠の理解においても、ヴィラ・ロトンダから派生した古典主義建築の理念(左右対称、ドーム、ポルチコ、神殿風意匠)は、現代の格調高い建築意匠の基礎として継承されており、ホテルロビー・エントランス意匠の設計に影響を与える。明誠フランチャイズの建築工事専門会社では、こうした建築史的知見を活かしたリニューアル提案を可能としている。

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