用語集
一級建築士
一級建築士(いっきゅうけんちくし)とは、建築士法に基づく国家資格で、国土交通大臣の免許を受けて建築物の設計・工事監理を業として行うことができる、日本の建築士制度における最上位資格を指す。1950年制定の建築士法により創設され、現在は公益財団法人建築技術教育普及センターが指定試験機関として実施している。一級建築士は規模・用途・構造を問わずすべての建築物の設計・工事監理が可能で、超高層ビル・大規模マンション・大型商業施設・ホテル・病院・劇場・スタジアム・空港など、構造耐力上極めて重要な建築物の設計には一級建築士の関与が必須となる。受験資格は2020年の建築士法改正により大幅に緩和され、大学・短期大学・高等専門学校で指定科目を修めて卒業すれば実務経験なしで受験可能となり、合格後の免許登録時に所定の実務経験が必要となる方式に変更された。試験は学科試験(計画・環境設備・法規・構造・施工の5科目)と設計製図試験の2段階で構成され、合格率は学科約20%、製図約35%程度と難易度が高い。一級建築士の業務範囲は設計監理にとどまらず、建築基準法上の特殊建築物の確認申請、建築物のエネルギー消費性能適合判定、構造計算書の作成、長期優良住宅・低炭素建築物の認定申請、省エネ計画書の作成、建築防災評定など多岐にわたる。さらに、構造分野・設備分野の高度な知識を有する者は、構造設計一級建築士・設備設計一級建築士という上位資格に進むこともでき、一級建築士事務所の管理建築士となる要件にもなる。マンション・ビル・ホテルの大規模修繕工事においても、構造躯体補強・耐震改修・用途変更・増改築を伴う案件では一級建築士による設計・監理が必須となり、明誠では一級建築士の有資格者を技術顧問として配置するなど、設計段階からの品質保証体制を構築している。

