用語集

一級河川

読み方
いっきゅうかせん

一級河川(いっきゅうかせん)とは、河川法第4条に基づき、国土保全上または国民経済上特に重要な水系として国土交通大臣が指定し、原則として国(国土交通省地方整備局および北海道開発局)が管理する河川を指す。日本国内には109水系の一級水系が指定されており、利根川・荒川・多摩川・木曽川・淀川・吉野川・筑後川・北上川・信濃川・石狩川など、流域人口や流域面積が大きく、洪水・高潮・地震・土砂災害が発生した場合の被害規模が甚大となる主要河川が一級河川に位置づけられている。一級河川以外の河川は、都道府県知事が管理する二級河川、または市町村長が管理する準用河川・普通河川として区分される。一級河川の管理者である国は、堤防整備・河道掘削・ダム建設・砂防工事・排水機場整備・水門・樋門の設置と維持管理・河川敷の公園整備・水質浄化・生態系保全・河川区域内における占用許可など、多岐にわたる業務を担っている。また、一級河川の沿岸には河川法による河川区域・河川保全区域が設定されており、河川敷および堤防際で建築物の建築・工作物の設置・土地の形状変更を行う場合には河川管理者の許可が必要となる。マンション・ビル・ホテルなどの大規模建築物が一級河川の沿岸に立地する場合、洪水ハザードマップに基づく浸水深さの把握、特定都市河川浸水被害対策法に基づく雨水浸透阻害行為の制限、流域治水関連法に基づく開発許可制限などが課題となり、設計・改修・修繕計画の策定時に河川管理者との協議が不可欠である。明誠が手掛けるマンション・ホテルの大規模修繕工事においても、一級河川沿岸物件では、地下ピットの止水性能向上、外壁・サッシの耐水圧仕様、屋上排水経路の見直し、非常用発電機の浸水対策などを総合的に提案する必要があり、近年は気候変動による豪雨頻発化を踏まえた防災修繕の重要性が高まっている。

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