用語集

一面せん断試験

読み方
いちめんせんだんしけん

一面せん断試験(いちめんせんだんしけん、One-Direction Shear Test)とは、土質工学・地盤工学において、土の力学的特性(せん断強度・粘着力・内部摩擦角)を測定する室内試験の代表的手法の一つで、地盤調査・基礎設計・土留め設計等で広く活用される基本試験である。試験方法は、(1)円柱状または直方体状の土供試体を準備、(2)試験装置に上下分割可能な箱(せん断箱)に供試体を設置、(3)上部に垂直荷重(拘束圧)を加える、(4)水平方向に強制変位を加えて上下のせん断箱を相対変位させる、(5)変位量とせん断応力の関係を測定、(6)クーロンの式(τ=c+σtanφ)に基づき粘着力c・内部摩擦角φを算出、などの手順で実施される。試験規格はJIS A 1216「土の一面せん断試験方法」、地盤工学会基準JGS 0560「土の一面せん断試験方法」が定められている。土の種類別の試験結果例は、(A)砂質土:粘着力≒0、内部摩擦角30〜40°、(B)粘性土:粘着力10〜100kN/m²、内部摩擦角0〜25°、(C)礫質土:粘着力≒0、内部摩擦角35〜45°、(D)有機質土:粘着力小、内部摩擦角小、などである。建築・土木分野での主要活用は、(i)地盤の支持力計算(基礎設計)、(ii)土留め壁の設計(擁壁・山留め)、(iii)斜面安定解析、(iv)盛土・盛土工事の設計、(v)地盤改良工事の効果検証、などである。マンション・ビル・ホテルの大規模修繕では本体構造の補修が中心だが、擁壁・基礎・地盤の補強工事では地盤調査・試験データに基づく設計が重要で、明誠は協力会社の地盤調査会社・構造設計会社と連携した総合提案を実現する。

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