用語集
上げ裏
上げ裏(あげうら、Ageura、上裏)とは、建築の伝統的部位名称で、屋根・庇・軒・バルコニー・ベランダ・出窓・破風などの建物外周部分における、下から見上げた裏面(天井裏)部分を指す建築用語である。「上げ裏」は別名「軒天井」「ソフィット(Soffit)」「軒天」「下面」とも呼ばれ、建築物の外観意匠・防水・防火・通気・防虫・保護などの観点で重要な役割を担う部位である。上げ裏の主な機能・役割は、(1)建物外観の意匠仕上げ(外壁とのつながりを美しく見せる)、(2)屋根・小屋裏空間の保護(外部からの雨水・風・虫・小動物の侵入防止)、(3)通気層の確保(小屋裏換気、湿気排出、結露防止)、(4)防火性能(隣接建物への延焼遮断、軒裏40分または60分の耐火構造基準)、(5)防水性能(軒部からの雨水侵入防止)、(6)景観意匠(バルコニー・庇下からの見上げの美観)、(7)配管・配線の隠蔽(雨樋・排水管・電気配線等の収納空間)、などである。上げ裏の主な素材は、(A)窯業系サイディングの軒天用パネル、(B)金属系サイディング(ガルバリウム鋼板、アルミ複合パネル)、(C)ケイカル板(ケイ酸カルシウム板):防火性能に優れる、(D)有孔ボード:通気性確保、(E)木製羽目板(檜、杉、松等):意匠重視、(F)アルミ複合パネル:軽量・耐候、(G)モルタル仕上げ:伝統的、(H)スパンドレル:金属系、などである。マンション・ビル・ホテル・商業施設大規模修繕工事における上げ裏の関連施工は頻繁に発生し、(i)軒天井の塗装更新、(ii)軒天井の張替・更新、(iii)軒天井のひび割れ・剥離補修、(iv)軒天井の通気口・換気口の整備、(v)軒天井からの雨漏れ対応、(vi)軒天井の防火性能の維持・改善、(vii)軒天井からの虫・小動物侵入対策、などの工事案件がある。特にロープアクセス工法は、足場仮設が困難な上げ裏部分の調査・補修・塗装に極めて有効で、明誠グループの強みである。フランチャイズ加盟の塗装・板金・防水・建具工事専門会社が連携して、上げ裏の的確な診断・修繕・更新を行い、建物の長期保護と意匠維持に貢献している。

