用語集

上端筋

読み方
うわばきん

上端筋(うわばきん、Upper Reinforcing Bar、Top Bar)とは、鉄筋コンクリート(RC)構造における配筋の標準的な区分のひとつで、スラブ(床版)・基礎・梁などの部材の上側に配置される鉄筋を指し、下端筋と対をなす、現代のRC構造設計・施工における基本的な鉄筋配置概念である。上端筋の配置位置と機能は部材により異なる。第一に「スラブ上端筋」(床版の上面側、開口部周辺・支点上の負曲げモーメントに抵抗)、第二に「基礎上端筋」(独立基礎・連続基礎の上面側、地反力に対する下面側の引張に対応した補強)、第三に「梁上端筋(梁主筋)」(梁の支点上で発生する負曲げモーメントに対応、特に剛接合の柱梁接合部周辺で重要)、第四に「擁壁上端筋」(壁状部材の上面側、自重・土圧による曲げに対応)などが主要な配置である。配筋設計の基本原則として、コンクリート構造物の応力解析(一般に有限要素法FEMによる構造解析、または許容応力度法・限界状態設計法による断面計算)に基づき、応力分布・配筋方向・配筋量・配筋ピッチを決定する。具体的には、第一に「上端筋・下端筋それぞれの主筋(D10〜D29の異形鉄筋)」、第二に「配筋ピッチ(150〜300mm程度)」、第三に「かぶり厚(20〜40mm、土被り・耐火被覆基準による)」、第4に「定着長さ・継手長さ(鉄筋径の40〜60倍)」、第5に「結束線・スペーサーによる固定」などが施工管理項目となる。上端筋の品質確保は、コンクリート打設時の踏み込み・浮き上がり・移動防止が重要で、スペーサー(鉄筋・モルタル・プラスチック製)・サポート(馬・椅子)・結束線による固定が標準的に行われる。マンション・ビル・ホテルの大規模修繕工事における直接関連は限定的だが、構造耐震診断・基礎補強工事・スラブ補強工事・既存梁補強工事などで配筋知識が活用される。明誠フランチャイズの構造補強工事専門会社では、RC構造の補強設計・施工対応力を有し、JCSAでも構造関連のセミナーを開催している。新築工事と異なり、既存建物の構造補強では既存鉄筋の調査(電磁波レーダー・X線・鉄筋探査機)と整合する補強計画が必要で、専門技術の発揮場面となる。

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