用語集

亜硝酸リチウム

読み方
あしょうさんりちうむ

亜硝酸リチウム(あしょうさんりちうむ、Lithium Nitrite、LiNO2)とは、化学式LiNO2で表される無機化合物で、淡黄色の固体結晶として存在し、水に易溶性を示す塩である。建築材料分野では、コンクリート構造物の鉄筋腐食抑制・中性化対策・塩害対策・アルカリ骨材反応抑制を目的とした補修材・防錆材として広く使用されており、コンクリート工学・補修工法の重要薬剤の一つである。亜硝酸リチウムの作用機構は、(1)コンクリート中の鉄筋表面に不動態皮膜を形成して腐食を抑制する、(2)アルカリ骨材反応(ASR)の進行を抑制する、(3)コンクリートの中性化(CO2吸収による低pH化)を遅らせる、などの多面的な防食・補修効果を発揮する。代表的な施工方法は、(A)含浸工法(コンクリート表面に塗布・含浸させ、毛管現象により内部へ浸透)、(B)注入工法(ひび割れ・穴あきから加圧注入)、(C)電気泳動工法(電圧をかけて陽イオンを内部へ移動)、(D)混合工法(補修モルタル・補修コンクリートに混入)、などがあり、劣化状況・部位・コストに応じて選定される。マンション・ビル・ホテルの大規模修繕工事において、コンクリート躯体の中性化・塩害・ASR劣化が進んだ建物では、亜硝酸リチウム系の補修材・防錆材が選定されることが多く、特に海岸沿いの建物・凍結融解の繰り返される寒冷地・酸性雨の影響を受けた都市部の中高層マンションで採用実績が増えている。明誠ではフランチャイズ加盟の躯体補修専門会社・防水会社と連携することで、塗装・防水・タイル工事と並行して、コンクリート躯体の本質的な劣化対策・延命処置を実施し、建物のライフサイクルコスト最適化・長期資産価値維持を実現する総合的な大規模修繕を提供している。

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