用語集
位置エネルギー
読み方
いちえねるぎー
位置エネルギー(いちえねるぎー、Potential Energy)とは、物理学において、物体が位置(高さ・配置・状態)によって持つエネルギーの総称で、重力場・電場・磁場・弾性等の保存力場で定義される基本的なエネルギー概念である。建築・建設業界では特に「重力位置エネルギー」が安全管理上重要で、(1)落下物のエネルギー(重量×重力加速度×高さ)、(2)転落事故の衝撃エネルギー、(3)地震時の構造物揺動エネルギー、(4)足場・荷揚機の運用エネルギー、などの定量評価に用いられる。重力位置エネルギーの計算式は「U = mgh」(m:質量[kg]、g:重力加速度9.8m/s²、h:高さ[m])で、例えば1kgの工具が10mの高所から落下した場合、地表面到達時の運動エネルギー(位置エネルギーがすべて運動エネルギーに変換)は約98J、衝突速度は約14m/s(時速50km)に達し、人体に重大な傷害を与え得る。建設現場での安全対策は、(A)落下防止(工具袋・命綱・落下防止ネット)、(B)転落防止(手摺・親綱・安全帯)、(C)飛来防止(足場メッシュ・防護シート)、(D)人払い(高所作業時の下部立入禁止)、(E)整理整頓(不要物の落下源除去)、などである。マンション・ビル・ホテルの大規模修繕工事における足場仮設・ロープアクセス作業では、位置エネルギーに起因するリスクが日常的に存在し、明誠は労働安全衛生法・墜落防止規則を遵守した徹底した安全管理体制を構築している。3工法(足場・ロープアクセス・ハイブリッド)の選択においても、安全性を最優先とした工法選定が原則となる。

