用語集
入母屋屋根
入母屋屋根(いりもややね、英:Irimoya Roof、Hip-and-Gable Roof)とは、日本の伝統的屋根形式の代表格で、上部に切妻屋根、下部に寄棟屋根を組み合わせた重層的な屋根形状を指す建築用語である。同義語として「入母屋」「入母屋造」「入母屋形屋根」などがある。屋根の構成要素は、第一に「棟(むね、屋根の頂部)」が水平に伸びる、第二に上部の「切妻部」が建物の妻側(短手方向)に三角形を形成、第三に下部の「寄棟部」が4方向に勾配を持ち、軒先まで延びる、第四に切妻部と寄棟部の境界が「丸瓦」または「箱棟」で処理される、などである。入母屋屋根の長所は、第一に意匠的に格調高く、伝統建築の威厳を表現、第二に4方向への雨水排水と耐風性能を併せ持つ、第三に深い軒の出により壁面・基礎部を雨から保護、第四に屋根裏空間が広く利用可能、第五に屋根面の意匠的バリエーション(瓦の色・配置・装飾)が豊富、などである。短所として、第一に切妻屋根や寄棟屋根に比べ屋根構造が複雑で施工費用が高い、第二に屋根面積が大きく屋根材使用量が多い、第三に複雑な箇所での雨漏りリスク、第四に修繕時の足場費用も高くなる、などがある。屋根材は、伝統建築では瓦葺き(本瓦葺・桟瓦葺・いぶし瓦)、現代建築では金属屋根(ガルバリウム鋼板)、銅葺き、檜皮葺、こけら葺、和瓦調アスファルトシングルなどが使用される。マンション・ビル・ホテルの大規模修繕工事で入母屋屋根の建物に対応する場合、瓦工事・板金工事・大工工事・防水工事の高度な技能を持つ職人による精密な修繕が必要となる。明誠フランチャイズの瓦工事・板金工事専門会社は、伝統的な入母屋屋根の修繕・葺替・補修にも対応する技能を保有し、文化財建築・伝統旅館・古民家ホテル・社寺建築付帯施設などの修繕事業も展開している。

