用語集
出雲大社本殿
読み方
いずもたいしゃほんでん
出雲大社本殿(いずもたいしゃほんでん、Main Hall of Izumo Grand Shrine)とは、上記の出雲大社の中心建築である本殿建物で、日本最古の神社建築様式「大社造り」を伝える国宝指定建築物である。現本殿は江戸時代中期の1744年(延享元年)に第七代松江藩主・松平宗衍(むねのぶ)が再建したもので、(1)平面:方形(約10.9m×10.9m)、(2)高さ:約24m(神社建築としては国内最大級)、(3)構造:木造・心御柱を中心とする9本柱、(4)屋根:切妻造・妻入り・檜皮葺、(5)千木・鰹木による屋根装飾、(6)内部:奥の間に大国主大神を祀る、などの特徴を持つ。建築史的意義は、(A)大社造り様式の現存最古・最大規模、(B)神社建築の原始形態(天皇御所の古制と関連)の保存、(C)巨大木造建築技術の継承、(D)周期的修造(式年遷宮)による建築技術伝承、などである。古代本殿は「金輪御造営差図(かなわのごぞうえいさしず)」に記される48mの巨大建築だったとの伝承があり、2000〜2001年の境内発掘で直径3m級の巨大柱穴(鎌倉時代築)が出土したことで、伝承を裏付ける考古学的証拠が得られた。近年の主要修造は、(i)2008〜2013年「平成の大遷宮」本殿修造、(ii)2014〜2019年関連社殿修造、で大規模な屋根葺替・柱補修・塗装更新が行われた。マンション・ホテル等の大規模修繕でも、文化財建築の伝統的修造技術は参考になり、明誠は多様な建物の修繕に対応する技術力を備える。

