用語集
受け金物
受け金物(うけかなもの、Receiving Bracket)とは、サイディング・パネル・各種外装材の下端を支持する金物を指し、外装材の墜落防止・正確な納まり調整・水切り機能を兼ねる現代の建築金物の標準部材を指す。サイディング工事における必須の補助金物として、外装パネルの安定的な施工と長期耐久性を確保する重要な役割を担う。本部材の主な機能は、第一に「下端の支持」(サイディング・パネルの自重を支える、墜落防止)、第二に「水切り」(壁面を流れる雨水を建物外側に導き、土台・基礎への浸水を防止)、第三に「通気層の確保」(外壁通気工法における通気経路の確保)、第四に「納まり整形」(基礎・水切り・サイディングの一体的な納まり)、第五に「換気孔の確保」(虫の侵入を防ぎつつ通気を確保)などである。形状は通常「L字型」「コ字型」「Z字型」などの折り曲げ加工された薄鋼板(ガルバリウム鋼板・SUS304・銅板等)が標準で、現場で切断・加工して使用される。寸法は壁厚・サイディング厚・通気層厚に応じて選定される(一般に長さ4m単位、幅100〜200mm程度)。代表的なメーカーには、ニチハ、ケイミュー、旭化成ホームズの旭トステム外装、JFE鋼板、淀川製鋼所、福岡鋼鈑、東和シャッター、伊藤鋼鈑、安藤金属工業、文化シャッターなど、サイディング関連メーカーが各社のサイディングと共通使用できる金物製品を展開している。サイディング工事の品質確保には、受け金物の正確な水平施工、適切な位置決め、確実な固定が不可欠で、施工不良は雨水浸入・基礎への損傷・サイディングのずれなどのトラブルにつながる。マンション・ビル・ホテルの大規模修繕工事における外壁サイディング更新・部分張替工事では、受け金物の劣化状況(錆び、変形、固定不良)の確認と必要に応じた交換が標準的に行われる。明誠フランチャイズの外装工事専門会社では、サイディング・受け金物の取扱経験を蓄積し、収益不動産オーナーへの最適な外装改修提案を行っている。ロープアクセス工法の活用により、足場仮設なしでの部分張替・受け金物交換施工も可能となり、コストと工期の両面で優位性のある提案を実現している。JCSAでも外装工事の技術セミナーを定期開催している。

