用語集
命綱
命綱(いのちづな、英:Lifeline、Safety Lifeline)とは、高所作業・墜落の危険がある作業において、作業者の墜落事故を防止するために使用される安全器具の総称を指す労働安全衛生用語である。労働安全衛生法・労働安全衛生規則第518条以下に基づき、高さ2m以上の高所作業では原則として作業床・手すりの設置による墜落防止措置が求められるが、それが困難な場合は安全帯(墜落制止用器具)と命綱の併用が義務付けられている。命綱は素材により「合成繊維製」(ナイロン・ポリエステル・ケブラー、軽量・伸縮性あり)と「ワイヤー製」(鋼線・ステンレス線、耐久性高い)に大別され、用途により「フルハーネス型用ランヤード」「水平親綱」「垂直親綱」「ロープアクセス用メインロープ・バックアップロープ」などの種類がある。2019年2月の労働安全衛生規則改正により、6.75m超の高所作業ではフルハーネス型墜落制止用器具の使用が義務化され、それ以下でも作業内容に応じてフルハーネスの使用が推奨される。命綱・ランヤードはJIS T8165(墜落制止用器具)、ISO 22159(ロープアクセス用個人保護具)などの規格に適合する必要があり、定期点検(毎日始業前点検、月例点検、年次点検)と耐用年数管理(一般に3〜5年)が法的に求められる。明誠の主力工法であるロープアクセス工法では、メインロープ(主作業用)とバックアップロープ(バックアップ用)の2本のロープを必ず併用し、各ロープに作業者を独立した器具で接続することで、万が一の一本切断時にも墜落を防止する二重安全システム(two-rope system)を実装している。これはIRATA(産業ロープアクセス連盟)国際基準に準拠した最高水準の安全基準であり、明誠のフランチャイズ加盟各社も同基準を遵守して、無事故記録の継続維持に努めている。命綱管理の徹底は、ロープアクセス工法の安全性の核心であり、業界の信頼性向上に直結している。

