用語集

圧密沈下

読み方
あつみつちんか

圧密沈下(あつみつちんか、Consolidation Settlement)とは、地盤の圧密現象により建物・構造物が長期間にわたり徐々に沈下する地盤災害の一種で、土質工学・建築基礎工学の重要課題である。圧密沈下は、特に粘土・シルトなど細粒土を主とする軟弱地盤上に建設された建物で顕著に発生し、(1)建物全体が均等に沈下する全面沈下、(2)建物の一部が他の部位より大きく沈下する不同沈下、の2タイプがある。特に問題となるのは不同沈下で、建物に傾斜・ひび割れ・変形を引き起こし、最悪の場合は構造的損傷・倒壊リスクをもたらす。代表的な圧密沈下事例には、(A)ピサの斜塔(イタリア、12〜14世紀建設、軟弱地盤による傾斜)、(B)日本国内の埋立地・干拓地・水田跡地のマンション・ビルの不同沈下、(C)東日本大震災の液状化に伴う地盤沈下、(D)地下水位低下による広域地盤沈下、などがある。圧密沈下の予測には、(i)地盤調査(標準貫入試験・三軸圧密試験・ボーリングコア試料)、(ii)圧密理論に基づく数値計算(テルツァギー理論・有限要素法)、(iii)長期モニタリング(沈下計・傾斜計)、などが用いられる。マンション・ビル・ホテルの大規模修繕工事において、過去の圧密沈下により外壁・外構・舗装にひび割れ・段差・傾斜が発生している建物では、表面補修だけでなく、根本的な地盤・基礎の対策(地盤改良・アンダーピニング・ジャッキアップ)が必要となるケースがある。明誠ではフランチャイズ加盟の地盤調査・地盤改良・基礎工事・躯体補修専門会社と連携し、建物の長期健全性確保のための総合的な大規模修繕を提供する体制を整えている。

← 用語集一覧へ戻る

お気軽にご相談ください!