用語集
埋込み柱脚
埋込み柱脚(うめこみちゅうきゃく)は、用語「埋込柱脚」と同義の表記揺れであり、鉄骨柱を鉄筋コンクリート基礎内部に埋め込み、コンクリートとの一体化により高い回転剛性と耐震性能を発揮する柱脚構造を指す。本表記では送り仮名「み」を含む形で、現場・設計図書・構造計算書において用いられる慣用的な表記である。技術内容は別項「埋込柱脚」と完全に共通であり、超高層S造ラーメン構造・大規模事務所ビル・倉庫・工場の柱脚形式として、地下階を有する建物において特に採用率が高い。なぜなら、地下階のRC壁・スラブと一体となって柱脚埋込部分のコンクリート量が確保しやすく、構造的にも経済的にも合理的な選択となるためである。日本建築学会「鋼構造接合部設計指針・同解説」では、柱脚部の必要埋込深さを「柱せいDの2倍以上」と規定し、これ未満の場合は柱脚を露出柱脚または根巻柱脚として扱う必要がある。また、コンクリート内部での柱表面のスタッドボルト・シアコネクタ配置、柱周囲の補強筋(フープ筋・帯筋)配置、コンクリートかぶり厚(柱面からコンクリート外縁まで30mm以上)などの詳細仕様も規定されている。施工管理上の留意点として、第一に「鉄骨柱の建込精度」(垂直度のJIS基準内収容)、第二に「コンクリート打設時の鉄骨柱倒れ防止」(仮設サポート設置)、第三に「鉄骨周囲のコンクリートの充填確認」(豆板防止のバイブレーション)、第四に「鉄筋とのクリアランス確保」などが挙げられる。マンション・ビル・ホテルの大規模修繕工事においては、新築時に埋込柱脚で設計された超高層S造建物の維持管理が対象となり、柱脚周囲の漏水・コンクリート劣化・鉄筋腐食などの調査診断が定期的に実施される。明誠フランチャイズの構造補強・防水・塗装の専門会社が連携し、地下階柱脚部の止水・防錆処理・コンクリート補修などを一貫して提供している。JCSAでは加盟会社向けに構造設計セミナーを開催している。

