用語集

宇治上神社本殿

読み方
うじがみじんじゃほんでん

宇治上神社本殿(うじがみじんじゃほんでん)とは、京都府宇治市の宇治上神社の本殿建築を指し、現存する日本最古の神社本殿として国宝に指定される、日本建築史上の最重要遺産の一つである。建立は平安時代後期、年輪年代測定により1060年頃と推定され、千年の時を超えて現代に建つ唯一無二の歴史的建造物として位置付けられる。建築様式は「流造(ながれづくり)」で、3つの内殿(菟道稚郎子、応神天皇、仁徳天皇を祀る)を共通の覆屋(おおいや)で覆う独特の構造を持つ。本殿の主な構造特徴は、第一に「桁行三間・梁間二間」の基本寸法、第二に「単層流造」(一階建ての流造)、第三に「向拝(こうはい)」(前面の延長庇)、第四に「檜皮葺(ひわだぶき)の屋根」(檜の樹皮を重ねた伝統屋根)、第五に「漆塗り仕上の柱・梁」(朱塗り、黒漆塗り)、第六に「千木(ちぎ)・鰹木(かつおぎ)の屋根装飾」、第七に「亀腹(かめばら)基礎」(漆喰塗りの基礎)などである。1994年12月に「古都京都の文化財」の構成資産としてユネスコ世界文化遺産に登録された。1952年に国宝に指定(建造物として国宝指定の初期事例の一つ)。保存修復の歴史としては、明治時代の解体修理(1903〜1906年)、平成時代の屋根葺替(2008〜2014年)など、定期的な大規模修復が行われ、千年の歴史を維持してきた。現在の修復技術は、第一に「伝統技法の継承」(檜皮葺、漆塗り、組物の技術)、第二に「最新の科学的調査」(年輪年代測定、樹種同定、含水率測定、構造解析)、第三に「現代材料の限定的活用」(耐震補強、防腐防虫処理)の組合せで進められる。マンション・ビル・ホテルの大規模修繕工事との直接的関連は小さいが、明誠フランチャイズの一部の伝統建築・宮大工系の専門会社では、神社・寺院の保存修復工事にも対応可能で、伝統技法の継承と現代建築技術の融合を実現している。JCSAでも歴史建築・文化財保存の技術セミナー・見学会を開催し、加盟会社の技術力向上と文化的視野の拡大を支援している。明誠の収益不動産オーナー顧客の一部にも、京都・奈良エリアの伝統的建造物を所有・管理する事例があり、こうした特殊用途の建物の維持管理ノウハウも、当社の独自の強みとして位置付けられる。

← 用語集一覧へ戻る

お気軽にご相談ください!