用語集
安土桃山建築
安土桃山建築(あづちももやまけんちく、Azuchi-Momoyama Architecture)とは、安土桃山時代(1573年室町幕府滅亡〜1603年江戸幕府成立、約30年間)に発展した日本建築の様式・建築物の総称で、織田信長・豊臣秀吉の天下統一事業の中で、武家による壮大華麗な城郭建築・茶室建築・寺社建築・武家屋敷建築が一斉に発展した、日本建築史における極めて重要な革新期である。代表的な特徴は、(1)大規模総石垣造の城郭建築(安土城、大阪城、伏見城、聚楽第、姫路城)、(2)大型天守の登場(5重・7重の高層天守、書院造の発展)、(3)金箔押し・極彩色障壁画・襖絵による装飾(狩野永徳・狩野探幽・長谷川等伯の障壁画)、(4)千利休による茶室建築の確立(待庵、表千家不審庵、裏千家今日庵)、(5)数寄屋造の発展(西本願寺飛雲閣、京都の二条城二の丸御殿)、(6)唐破風・千鳥破風など装飾的屋根意匠の多用、(7)金閣・銀閣に続く豪奢な公家・武家建築の競演、などが挙げられる。代表的な現存建築には、姫路城(1601年、世界文化遺産、国宝)、彦根城(1622年、国宝)、犬山城(1601年頃、国宝)、松本城(1593年頃、国宝)、二条城二の丸御殿(1626年、国宝)、待庵(1582年、国宝、千利休作)、西本願寺飛雲閣(16世紀末、国宝)などがあり、いずれも日本建築の宝として文化財・世界文化遺産に指定されている。マンション・ビル・ホテルの大規模修繕工事の直接対象とはならないが、文化財建造物の保存・修復工事、観光地・寺社建築・歴史テーマパークの修繕工事などで、安土桃山建築の知見が活かされ、明誠ではフランチャイズ加盟の伝統工法職人・宮大工・瓦工事・左官専門会社と連携することで、伝統建築から現代マンションまでフルカバーする総合修繕プロバイダーの体制を整えている。

