用語集
市松模様
読み方
いちまつもよう
市松模様(いちまつもよう、Checkered Pattern)とは、2色の正方形を交互に配置した格子状の意匠で、日本の伝統文様の代表例の一つとして古くから着物・建築・工芸・現代デザインまで幅広く活用される普遍的な装飾パターンである。名称の由来は、江戸時代中期の歌舞伎役者「佐野川市松」(さのがわいちまつ、1722-1762)が舞台衣装の袴に黒白の正方形格子を用いて大流行したことから「市松」と呼ばれるようになった。古くは「石畳文(いしだたみもん)」「霰文(あられもん)」とも呼ばれ、(1)日本:奈良時代の正倉院宝物にも見られる伝統文様、(2)西洋:「チェッカーボード(Checkerboard)」「チェック柄」、(3)国際標準として広く普及、などの背景を持つ。意匠的特徴は、(A)連続性と無限性(パターンが空間に広がる)、(B)対比とコントラスト(2色の対比による視覚効果)、(C)秩序と規則性(幾何学的調和)、(D)モダンとクラシックの両対応、(E)色・サイズの組合せで多彩な表情、などである。現代の建築・インテリアでの活用は、(i)床仕上(タイル・フローリング・カーペット)、(ii)壁紙・クロス、(iii)家具・照明、(iv)店舗ディスプレイ、(v)2020年東京オリンピック・パラリンピック公式エンブレム(市松模様デザイン)、(vi)国立競技場(隈研吾設計)の意匠要素、などで多面的に展開される。マンション・ホテル・店舗の大規模修繕に伴う共用部リニューアルで、市松模様のタイル張りや床仕上は意匠的アクセント・伝統と現代性の融合演出に活用され、明誠は内装業者と連携した多彩な意匠提案を実現する。

