用語集

打ち放しコンクリート

読み方
うちはなしこんくりーと

打ち放しコンクリート(うちはなしコンクリート、Exposed Concrete、Architectural Concrete)とは、型枠から外したコンクリート表面をそのまま仕上げとして見せる工法を指し、コンクリートの素材感・幾何学的造形を生かした現代建築の代表的な意匠技法概念である。語源は「打って放しっぱなし」、つまり打設したコンクリートを追加仕上をせずそのまま使う意味から来ている。20世紀のモダニズム建築・ブルータリズム建築で広く活用され、ル・コルビュジエ、ルイス・カーン、安藤忠雄、磯崎新、丹下健三、隈研吾、ザハ・ハディドなどの巨匠建築家が代表作で本工法を多用してきた。日本では特に安藤忠雄の作品(住吉の長屋、光の教会、表参道ヒルズ、淡路夢舞台等)が打ち放しコンクリートの代表として国際的にも知られている。本工法の特徴は、第一に「無装飾の素材感」(コンクリートそのものの質感が意匠)、第二に「型枠による表現の自由度」(型枠の素材・パターンが意匠を決定)、第三に「セパレート跡・ピーコン孔・目地などの「跡」も意匠の一部」、第四に「経年変化の魅力」(年月でカラーが微妙に変化)、第五に「コストの優位性」(追加仕上不要)などが挙げられる。一方、課題として、第一に「ひび割れの発生」(収縮ひび割れ、温度ひび割れ)、第二に「色ムラ・気泡の発生」(施工管理の難しさ)、第三に「汚れの付着」(雨だれ、苔・カビ、空気汚染による汚れ)、第四に「防水性能の課題」(コンクリート自体は中性化進行、雨水浸入リスク)、第五に「補修の難しさ」(同一意匠での補修が困難)などがある。施工品質を支える要素は、第一に「型枠の品質」(杉板、合板、化粧型枠、特殊型枠)、第二に「コンクリート配合」(W/C比、スランプ、粗骨材、混和剤)、第三に「打設・締固め技術」(適切な振動、ジャンカ防止)、第四に「型枠脱型時期」、第5に「養生・保護」、第六に「表面保護コーティング」などである。マンション・ビル・ホテルの大規模修繕工事における打ち放しコンクリート建物のリニューアル提案では、第一に「中性化対策コーティング」(撥水材塗布、シラン系含浸材)、第二に「ひび割れ補修」(樹脂注入、Vカット)、第三に「色合わせ補修」(既存の意匠を維持しつつ補修跡を目立たなくする)、第四に「経年汚れ除去」(高圧洗浄、専用洗剤)などが標準メニューとなる。明誠フランチャイズの塗装・補修工事専門会社では、打ち放し意匠の維持・修復の専門ノウハウを蓄積している。

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