用語集

打ち込み深さ

読み方
うちこみふかさ

打ち込み深さ(うちこみふかさ、Embedded Depth、埋め込み深さ)とは、アンカーボルト・釘・ビス等の留め具をコンクリート・基礎・部材に打ち込む(埋め込む)深さを指し、アンカー耐力・接合強度を決定する重要な施工管理項目として、現代の建築・土木のアンカー設計の基本パラメータ概念である。一般的に、アンカー直径×倍数(D×N、Dはアンカー直径、Nは倍数係数)で適切な打ち込み深さが定められ、設計者・施工者はこの基準に基づいてアンカーボルトの仕様・本数を決定する。アンカーの種類と打ち込み深さの目安は、第一に「金属拡張式アンカー(ボルト式・スリーブ式)」(D×8〜12程度、例:M12なら100〜150mm)、第二に「樹脂注入式アンカー(ケミカルアンカー)」(D×10〜20程度、例:M16なら160〜320mm)、第三に「ガラスカプセル式接着系アンカー」(D×10〜15程度、例:M20なら200〜300mm)、第四に「セルフドリル式アンカー」(D×10〜15程度)、第五に「アンカーボルト(基礎固定用)」(D×40程度以上、例:M16なら640mm以上、コンクリート貫通固定)などである。打ち込み深さが浅すぎると、第一に「引抜耐力不足」(コーン状破壊の発生)、第二に「せん断耐力不足」(横方向荷重への抵抗不足)、第三に「経年劣化での緩み」などのリスクがある。深すぎると、第一に「鉄筋に当たる」(コンクリート内の主筋・配筋に干渉)、第二に「コア破壊」(コンクリートの裏面ひび割れ)、第三に「施工コスト増」などのリスクがある。施工管理上の留意点として、第一に「穿孔深さの確認」(穿孔深度ゲージ、メジャーでの測定)、第二に「孔底清掃」(粉塵が残ると接着不良)、第三に「アンカー打ち込みの確認」(打ち込み深さ、打ち込み方向)、第四に「接着剤量の確認」(樹脂注入式の場合)、第五に「硬化時間の遵守」(樹脂硬化前の応力負荷回避)、第六に「引抜試験による品質確認」(抜き取り検査)などがある。マンション・ビル・ホテルの大規模修繕工事における設備機器更新・補強工事、鉄筋・鉄骨の追加補強工事、外壁の追加固定金物の設置工事などで、アンカーの打ち込み深さ管理は基本的な品質管理項目となる。明誠フランチャイズの建築・設備工事専門会社では、アンカー施工の標準作業手順書(SOP)を整備し、品質の均一化を実現している。JCSAでもアンカー・接合技術の最新セミナーを定期開催している。

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