用語集

永久アンカー

読み方
えいきゅうあんかー

永久アンカー(Permanent Anchor、永久型グラウンドアンカー)とは、設計耐用年数40年以上を確保する土木構造物用の地盤アンカー工法・製品分類を指し、急峻な斜面の安定・擁壁の補強・地下構造物の浮上防止などの恒久的な構造補強用途で採用される、現代の土木工事における重要な地盤アンカー製品概念である。地盤アンカーは、第一に「仮設アンカー(耐用年数2年以下、施工期間中の仮設対応)」、第二に「永久アンカー(耐用年数40年以上、恒久構造物の一部)」に大別され、用途・耐久性要求により選定される。永久アンカーの構造は、第一に「アンカー頭部(PCケーブル・PC鋼棒等の引張材を緊張定着)」、第二に「自由長(引張材を含むPVCパイプ・グラウト充填)」、第三に「定着部(セメントグラウト・拡底機械グラウト)」、第四に「防食処理(重防食、PE被覆・エポキシ塗装・ステンレス)」、第五に「アンカー頭部キャップ・モルタル保護」などから成る。永久アンカーの品質確保上の重要要素として、第一に「重防食仕様(PE被覆PCケーブル・PE被覆PC鋼棒)」、第二に「セメントグラウトの品質(高強度・低収縮)」、第三に「定着長の十分な確保」、第四に「アンカー頭部の防食モルタル保護」、第五に「定期点検(緊張力測定・腐食状況確認)」などが挙げられる。代表的な永久アンカー工法は、第一に「VSL工法」、第二に「フリーシスPアンカー」、第三に「SEEEパーマネントアンカー」、第四に「ストランドアンカー」、第5に「拡底機械アンカー」など、各メーカーが独自工法を展開している。代表的なメーカーは、株式会社ピー・エス・三菱、新日鉄住金エンジニアリング、株式会社ライト工業、ショーボンド建設、株式会社高知ウェルポイント、地崎工業など。マンション・ビル・ホテルの大規模修繕工事における直接関連は限定的だが、敷地内擁壁の補強・斜面安定対策・地下水圧による浮上防止対策などで永久アンカー工法が採用される機会がある。明誠フランチャイズの土木工事・擁壁補強工事専門会社が対応し、JCSAでも土木技術関連のセミナーを定期開催している。

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