用語集
永保寺
読み方
えいほうじ
永保寺(えいほうじ)とは、岐阜県多治見市に所在する臨済宗南禅寺派の禅寺で、夢窓疎石が1313年(正和2年)に開山した名刹で、国宝の「観音堂」と「開山堂」を擁し、虎渓山(こけいざん)と称される禅宗寺院として日本仏教史・建築史上の重要な文化財建造物を有する寺院である。観音堂は鎌倉時代後期の禅宗様(唐様)建築の代表例として国宝に指定され、入母屋造・檜皮葺・三間四方の優美な禅宗仏堂建築の傑作として、日本建築史において極めて重要な位置を占める。開山堂は南北朝時代の建立で、夢窓疎石の像を祀る禅宗建築の名作として国宝指定されている。永保寺の境内は虎渓山と呼ばれる池泉回遊式の禅宗庭園として国の名勝に指定され、四季折々の景観美が国内外の観光客を魅了する。2003年には観音堂・開山堂の本格的な保存修理工事が行われ、檜皮葺屋根の葺替・部材の修繕・耐震補強などが実施された。マンション・ビル・ホテルの大規模修繕工事との直接的関連は少ないが、文化財建造物の維持管理技術は建築物の長期保全のあり方として重要な参考事例であり、伝統工法と現代技術の融合による建物再生の在り方を示している。明誠でも歴史的建造物の保存修理を含む幅広い修繕需要に対応し、フランチャイズ加盟の各種専門会社が文化財関連の特殊工事にも対応している。JCSAでも建築史・文化財関連のセミナーを開催している。

