用語集
江戸間
江戸間(えどま)とは、関東地方を中心に伝統的に用いられてきた畳の規格・寸法基準で、関西の京間と並ぶ日本の二大畳寸法体系の一つである。江戸間の畳寸法は約880×1,760mm(5尺8寸×2尺9寸)で、京間(910×1,820mm)より小さく、中京間(910×1,820mm)や団地間(850×1,700mm)とも異なる。江戸時代初期、徳川家康による江戸町割りに際して柱割り(柱芯々間隔3尺)方式を採用したのが起源で、京間の畳割り(畳寸法基準)方式と区別される。6畳間の有効内法寸法は江戸間で約2,640×3,520mm、京間で約2,730×3,640mmと約10cmの差が生じ、同じ「6畳」でも実面積は1割近く異なる。現代の住宅では、戸建住宅は江戸間が一般的、関西の集合住宅は京間、団地・公団住宅は団地間が標準とされる。マンションの場合、構造躯体(壁芯)寸法を優先するため畳割りが乱れ、半畳ものや特注畳が必要となるケースが多い。明誠が手掛けるマンション・ビル・ホテル大規模修繕では、和室を含むファミリータイプ住戸や、和風内装のホテル客室で畳交換・畳表張替えを依頼されることがある。特に1980〜90年代のマンションは江戸間・団地間が混在し、現地採寸の上での畳製作が標準となる。ロープアクセス工法は外壁工事中の住戸内立ち入り不要で、和室の畳・襖・障子を保護したまま改修が可能であり、和風内装を持つ物件に適している。畳の規格は、地域ごとに伝統的な大きさが定着しており、京間(本間)・中京間・江戸間(関東間)・団地間・五八間・六一間など多種多様で、現代の住宅メーカー・建材メーカーは複数規格に対応する製品ラインを揃えている。明誠が手掛けるマンション・ホテル改修では、和室空間の畳張替え・畳表更新・襖張替え・障子張替えなど、和室特有の工種が含まれることがあり、こうした伝統工芸的技能を持つ職人との連携が品質確保の要となる。特にハイグレード和風ホテル・伝統旅館の改修では、各部屋の畳寸法を現地で実測し、職人が手作業で1枚ずつ調整する「特注畳」の対応が標準実務となる。ロープアクセス工法は外壁・屋根工事が中心で、和室内装は通常工事の対象外だが、住戸内立ち入り不要で工事できる特性は、和室の繊細な内装を保全したまま外壁改修できる大きな利点となる。フランチャイズ加盟業者の中には畳・建具・和室造作の専門業者もあり、和風物件改修への対応力が強化されている。JCSAでは和風建築・伝統内装の技能継承支援セミナーも開催されている。明誠の経営戦略として、こうした多様な顧客ニーズへの対応力強化は受注競争力の中核となる。明誠が目指す日本における大規模修繕業界の新しいスタンダード形成において、こうした個別技術領域の深掘りと幅広い対応力の両立が、フランチャイズ全国展開の中核戦略となる。JCSAを通じた業界横断的な情報共有が、こうした取り組みを下支えしている。

