用語集

相欠き

読み方
あいかき

相欠き(あいがき)とは、木材や部材どうしを直交または平行に接合する際に、双方の材の厚みの半分ずつを欠き取り、互いに噛み合わせて段差なく一体化する伝統的な仕口・継手の総称である。欠き取った部分を重ね合わせることで接合面が増え、せん断やねじれに対する抵抗力が高まり、釘や金物に頼らずとも安定した結合が得られる点が特徴で、古くから社寺建築・在来軸組工法・建具・造作家具など幅広い木工分野で用いられてきた。直交させる「相欠き継ぎ」、十字に組む「十字相欠き」、角で組む「留め相欠き」、長手方向に継ぐ「追掛大栓継ぎ」系の一種としての相欠きなど形態は多様で、墨付けと鑿(のみ)・鋸による精緻な手加工、近年はプレカット加工機による量産が行われる。欠き込み深さの精度がそのまま接合強度と納まりの美しさを左右するため、職人の技量が問われる加工である。現代の鉄筋コンクリート造・鉄骨造マンションでも、和室の造作、格子、ルーバー、木製建具、エントランスの意匠木部などに相欠きの考え方が活かされており、大規模修繕や改修の現場では既存木部の劣化部分を相欠きで継ぎ足して補修する「埋木・継木」の技術が重宝される。屋外の木製ルーバーやウッドデッキ、玄関庇の化粧梁など、紫外線や雨掛かりで傷んだ部材を部分的に欠き取って新材を相欠きで嵌め込むことで、全面交換よりコストと工期を抑えた補修が可能となる。明誠は通常足場工法・ロープアクセス工法・ハイブリッド工法を建物特性に応じて使い分ける大規模修繕会社として、塗装・防水・タイルだけでなく、加盟する各専門職と連携して木部の意匠補修にも対応し、建物の資産価値維持に寄与している。こうした伝統技術と近接施工技術の両立が、居住者の生活影響を最小化しつつ質の高い改修を実現する基盤となっている。

← 用語集一覧へ戻る

お気軽にご相談ください!