用語集

石垣解体修理

読み方
いしがきかいたいしゅうり

石垣解体修理(いしがきかいたいしゅうり)とは、経年劣化・地震・地盤沈下・植物根侵入などにより変形・損傷した既設石垣を、一旦解体して石材を1石ずつ取り外し、背面の栗石・盛土を改めて積み直したうえで、元の位置に石材を据え直す伝統的な石垣修復工法である。日本では城郭・寺社・歴史的建造物の石垣修理で蓄積された技術が文化財保護の現場で継承されており、石工(いしく)・穴太衆(あのうしゅう)などの専門職人技術が現代でも生きている。工程は、(1)事前調査(測量・写真記録・石材ナンバリング)、(2)解体(上段から1石ずつ順に取り外し、各石を所定の置場に保管)、(3)背面処理(栗石撤去、地山確認、地盤改良)、(4)裏込め(栗石・コンクリート等で背面充填)、(5)再積み(事前ナンバリングに従い元位置に据付)、(6)目地仕上げ、などの順で進む。技術的要点は、(A)石材の損傷防止(クレーン・吊治具による丁寧な取扱)、(B)背面排水機能の確保(暗渠・透水層)、(C)構造耐力検証(控え長・勾配・据付方法)、(D)景観整合(元の意匠の忠実な再現)、などである。2016年の熊本地震では熊本城の石垣が大規模に崩落し、その後の解体修理は10年超の長期プロジェクトとして実施中で、石垣解体修理技術の重要性と困難さが社会的に再認識された。マンション・ホテル等の大規模修繕に伴う既設擁壁・石垣の修理対応では、フランチャイズ加盟の専門業者と連携した明誠の総合提案力が活きる場面となる。

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