用語集

石垣

読み方
いしがき

石垣(いしがき、Stone Wall)とは、自然石または加工石を積み上げて構築する伝統的な石造構造物で、城郭・寺社・住宅・棚田の土留め・河川護岸など、日本の歴史と景観を彩る基礎的な石造技術である。日本の石垣文化は古墳時代の墳墓基壇に始まり、戦国時代から江戸時代初期にかけて城郭石垣として技術的頂点に達した。石垣の主要分類は、(1)野面積み(のづらづみ:自然石をほぼそのまま積む最古の手法、戦国期)、(2)打込み接ぎ(うちこみはぎ:石の角を粗く加工して密に積む、安土桃山〜江戸初期)、(3)切込み接ぎ(きりこみはぎ:石を直方体に精密加工して隙間なく積む、江戸期以降)、(4)布積み(横目地を一直線に通す積み方)、(5)谷積み(互目積み、目地を互い違いに)、(6)乱積み(不規則な配置で意匠性重視)、などである。構造原理は、(A)背面に栗石(くりいし)と呼ばれる小石を充填して排水と荷重分散を確保、(B)勾配を「扇の勾配」と呼ばれる二次曲線にして上部に向かうほど急勾配にすることで美観と耐力を両立、(C)根石(ねいし、最下段の大型石)の確実な据付、(D)算木積み(隅角部の長短石交互配置)、などである。マンション・ホテル・寺社の大規模修繕工事や外構整備で、既設石垣の補修・解体修理に対応する場合は、伝統技術と現代工法の融合が求められる。明誠はフランチャイズ加盟の左官・タイル・石工系専門業者と連携し、伝統的な石造構造物の補修にも対応できる総合体制を構築している。

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