用語集
石綿スレート板
読み方
いしわたすれーといた
石綿スレート板(いしわたすれーといた、Asbestos Cement Slate)とは、ポルトランドセメントを主原料とし、石綿繊維を補強材として5〜30%程度配合して板状に成形した建材で、1950〜1990年代の屋根材・外壁材・天井材として大量に使用された代表的な石綿含有成形板である。商品名としては、(1)「コロニアル」(クボタ・現ケイミューブランド)、(2)「カラーベスト」(松下電工・現パナソニックブランド)、(3)「サイレックス」、(4)「フルベスト」、(5)「ニューウェーブ」、などが広く流通し、軽量・低コスト・施工容易性から日本国内の戸建住宅屋根・小規模ビル外壁などで圧倒的なシェアを占めた。物性は、(A)厚さ4〜6mm程度、(B)重量約15kg/m²(陶器瓦の約1/3)、(C)耐用年数20〜30年、(D)耐火性能(飛び火認定)、(E)耐衝撃性は劣り経年で脆化、などである。石綿障害予防規則上はレベル3(非飛散性アスベスト)に分類され、通常使用時の飛散リスクは低いが、(i)解体時の破断による飛散、(ii)切断・穴あけ作業での粉じん発生、(iii)長期経年劣化での表面剥離、などのリスクがある。2004年以降、石綿無含有スレート板(無石綿スレート、ノンアスベストスレート)への切替が進んだが、それ以前の建物では現存品が多数存在する。マンション・ビル・ホテルの大規模修繕工事における屋根葺替・カバー工法では、既存石綿スレート板への配慮(破断回避・粉じん対策・適切処分)が必要で、明誠はフランチャイズ加盟の屋根専門業者と連携した適切な施工を実現する。

