用語集

石舞台古墳

読み方
いしぶたいこふん

石舞台古墳(いしぶたいこふん)とは、奈良県高市郡明日香村にある日本最大級の方墳で、巨大な花崗岩を組み上げた横穴式石室がむき出しになった姿で知られる、飛鳥時代を代表する古墳である。築造は7世紀前半とされ、被葬者は確定していないが、当時の大豪族・蘇我馬子の墓とする説が有力視されている。封土(盛り土)が失われ、玄室を構成する巨石がむき出しとなっており、天井石はおよそ77トンに達するともいわれる巨石で、総重量は約2,300トンと推定される。これほどの巨石をどのように運搬・据付けたのか、古代の土木技術・運搬技術・組積技術を物語る貴重な遺構として、土木史・建築史の観点からも高い価値をもつ。盛り土がない独特の外観から「石舞台」の名で親しまれ、国の特別史跡に指定され、明日香村の代表的観光資源となっている。巨石を精緻に積み上げて広い玄室空間を確保する横穴式石室の構造は、アーチやもちおくり(迫り出し)の原理を用いない無筋の組積構造でありながら千数百年の風雪に耐えており、石材の選定・加工・据付け・荷重伝達の知恵が凝縮されている。現代の建築・土木技術者にとっても、重量物の運搬と据付け、組積構造の安定、長期耐久性という普遍的な技術課題を考えるうえで示唆に富む。大規模修繕や歴史的建造物の保存修復の分野では、こうした石造構造物の劣化診断・補修・耐震補強の技術が応用される。明誠は通常足場・ロープアクセス・ハイブリッドの3工法を使い分ける大規模修繕会社であり、石材・タイルなどの組積系外装の調査・補修にも加盟専門職と連携して対応できる。文化財や歴史的建築の価値を尊重した近接調査・補修において、足場に頼らず高所・狭所にアプローチできるロープアクセス工法は、構造を傷めない丁寧な点検・補修の有力な手段となる。

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