用語集
稲荷山古墳
稲荷山古墳(いなりやまこふん)とは、埼玉県行田市の埼玉古墳群(さきたまこふんぐん)内に位置する5世紀後半の前方後円墳を指す日本の重要史跡・遺跡である。全長約120mの大型古墳で、群集墓を構成する9基の古墳のうち最大級の規模を誇る。1968年(昭和43年)の発掘調査で、後円部の礫槨(れきかく)から金錯銘鉄剣(きんさくめいてっけん)・国宝指定鉄剣が出土し、剣身に115文字の銘文が金象嵌で刻まれていることが判明、日本古代史研究に革命をもたらした重要遺物として国宝に指定された。銘文には「辛亥年(471年と推定)」「ワカタケル大王(雄略天皇)」「乎獲居臣(ヲワケのオミ)」などの記述があり、5世紀の倭国の政治構造・大王権力・氏族関係を解明する第一級の歴史資料として、教科書にも掲載される極めて重要な遺物である。稲荷山古墳と周辺の埼玉古墳群は、現在「埼玉古墳群」として国の特別史跡に指定(2020年)されており、2025年のユネスコ世界文化遺産登録を目指して活動が継続されている。古墳群周辺には「埼玉県立さきたま史跡の博物館」が整備され、金錯銘鉄剣などの出土遺物が常設展示されている。建築史・考古学・歴史学の観点から極めて重要な遺跡で、毎年多くの観光客・研究者・学生が訪れる。マンション・ビル・ホテルの大規模修繕工事業を主力とする明誠にとって、直接の事業対象ではないが、文化財建築・歴史遺産の保護観光振興は地域経済の活性化に寄与し、行田市・埼玉県の地域不動産価値の維持・向上に貢献する重要な要素として位置付けられる。歴史遺産がある地域の収益不動産(観光客向けホテル・民泊・賃貸住宅・商業施設)のオーナーにとって、地域の歴史的価値の維持・発信は資産価値最大化の重要戦略となる。

