用語集
糸目地
糸目地(いとめじ、英:Hairline Joint、Fine Joint)とは、タイル張り・石張り工事において、目地幅を極めて細く(一般に1〜2mm程度)施工した目地を指す建築用語である。目地(タイル間の隙間)は一般的に3〜10mm程度の幅で施工されるが、糸目地は意匠性を最大化するため、目地が目立たない極めて細い仕上げを実現する施工方法である。糸目地のメリットは、第一に意匠的にタイル面・石面が連続して見えるため、フローリングのような一体感のある美しい仕上がりになる、第二にホテルロビー・高級住宅エントランス・商業施設のショールームなど高級感を演出したい場面で効果的、第三に汚れが目地に溜まりにくく清掃性が高いなどがある。デメリットとしては、第一にタイル・石材の寸法精度(±0.5mm以下)が極めて高く要求される、第二に施工技能・経験が要求され施工費用が高い、第三に目地材の充填が困難で施工時間がかかる、第四に下地の不陸が許容されにくいなどがある。糸目地に適したタイルは、押出成形による寸法精度の高い磁器質タイル、ラッピング加工タイル、研磨加工タイル、自動切断機による精密石材などである。代表的なメーカー製品には、INAX(LIXIL)の「サーモタイル」、TOTOのコーディネートタイル、平田タイルの寸法精度品、サンワカンパニーの輸入タイル、エコカラットなどがある。マンション・ビル・ホテルの大規模修繕工事において、エントランスホール・エレベーターホール・共用廊下の床・壁面タイル張替工事で、新築当初の糸目地仕上を踏襲または新規採用するケースがある。明誠フランチャイズのタイル工事専門会社は高度な施工技術を保有し、糸目地仕上のリニューアル工事を可能としている。施工後の意匠的価値向上は、建物全体のブランド価値・賃料相場・売却相場の向上に直結する重要な投資効果がある。

