用語集

薄板タイル

読み方
うすばんたいる

薄板タイル(うすいたタイル、Thin Tile、薄板大判タイル)とは、厚さ3〜6mm程度の薄型・大判化された磁器質タイル製品を指し、軽量化・大型化を実現した現代のタイル業界の革新製品概念である。英名はSlim Tile、Sliced Tile、Thin-Bodied Tileなど。従来の磁器タイルは厚さ8〜12mm程度が標準だったが、薄板タイルの登場により、第一に「軽量化(重量50〜60%減)」、第二に「大判化(1m×3m以上の超大判製品)」、第三に「既存壁面への直貼り」(解体・撤去せずに上貼り可能)、第四に「施工時間の短縮」、第五に「廃材削減(既存壁を活かす)」などのメリットが実現できる。製造技術は、第一に「特殊な乾式プレス成形」(高圧でスラリーを薄板状に成形)、第二に「高温焼成」(1200〜1300℃の高温焼成)、第三に「裏面メッシュ補強」(ガラス繊維メッシュで裏面強化)、第四に「精密寸法管理」(薄物の反り・歪み防止)、第五に「表面装飾」(インクジェット印刷による多彩柄・木目・石材調・コンクリート調・金属調)などが組み合わされる。代表的なメーカーには、Lea Ceramiche(イタリア)、Laminam(イタリア、薄板タイルのパイオニア)、Atlas Concorde(イタリア)、Marazzi(イタリア)、Florim(イタリア)、Cooperativa Ceramica d’Imola(イタリア)、ガイア・タイル、INAX(LIXIL)、ダイナテック工業、平田タイル、ガムロンなど、欧州製品が市場をリードしている。価格帯は1㎡あたり1.5〜5万円程度。マンション・ビル・ホテルの大規模修繕工事における外装リニューアル提案では、既存タイル外壁・モルタル外壁の上に薄板タイルを直貼りする「上貼り工法」が、解体・撤去コストを大幅に削減できる革新的な改修工法として注目される。特に、ロープアクセス工法と組み合わせることで、足場仮設なしでの外壁意匠リニューアルが可能となり、コスト・工期・居住者影響の全面で従来工法を上回る優位性を実現できる。明誠フランチャイズのタイル工事専門会社では、薄板タイルの取扱経験を蓄積し、収益不動産オーナーへの差別化提案を行っている。JCSAでもタイル業界の最新トレンドを定期発信している。

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