用語集
薄縁
薄縁(うすべり、Usuberi、薄縁畳)とは、畳表(い草または樹脂表)を1〜2cm程度の薄い厚さで仕上げた敷物を指し、客間用・予備用・季節用として活用される現代の和風敷物概念である。一般的な畳が厚さ55mm程度なのに対し、薄縁は床のかさ上げ・床下地への張替なしで設置できる手軽さが特徴で、賃貸住宅・マンションの和室空間演出・洋室の和テイスト演出などに活用される。本敷物の特徴は、第一に「薄型」(厚さ1〜2cm、設置・撤去が容易)、第二に「軽量」(一畳あたり数kg、女性一人でも扱える)、第三に「フリー設置」(既存床の上に置くだけ、原状回復が容易)、第四に「和の意匠」(い草の香り、伝統的な和の雰囲気)、第五に「適度な保温・吸湿効果」、第六に「カット・サイズ調整容易」などである。素材として、第一に「天然い草」(最も伝統的、香り・吸湿性・経年変化が魅力)、第二に「樹脂表(ダイケン健やかおもて等)」(耐久性・防汚性・色保持性に優れる)、第三に「和紙表(ペーパー・ヤーン)」(柔らかな質感、軽量)などが、用途と好みに応じて選択される。サイズは、本間(1900×950mm)、京間(1910×955mm)、江戸間(1760×880mm)、団地間(1700×850mm)など地域・住宅様式に応じた規格、または半畳・パネルタイプ(820×820mm等)の選択肢がある。代表的なメーカー・取扱店には、ダイケン、住江織物、ニトリ、IKEA、和紙工房、住江畳産業、株式会社中島、その他和室・和雑貨取扱店多数。マンション・ビル・ホテルの大規模修繕工事における直接的な関連は少ないが、リフォーム工事において既存洋室の和テイスト化、和洋折衷インテリアの演出、ホテル客室の和の演出などで活用される。特に外国人観光客向けのホテル・旅館・サービスアパートメントでは、薄縁・畳マットによる「ジャパニーズ・スタイル」の演出が高い差別化価値を発揮する。明誠フランチャイズの内装工事専門会社では、和風意匠のリニューアル提案にも対応している。JCSAでもインバウンド対応・宿泊施設の差別化に関するセミナーを開催している。

