用語集

裏あし

読み方
うらあし

裏あし(うらあし)とは、外装タイル・床タイル・壁タイルなど磁器質・せっ器質タイルの裏面に成形時に設けられる、突起状・溝状・格子状の凹凸形状を指し、タイルと下地モルタル・接着剤との接着強度を確保するためのアンカー効果を発揮する、現代タイル工事の品質を支える基本的な製品仕様概念である。裏あしの形状は、第一に「あり型(蟻足)」(断面が逆ハの字状、最も一般的)、第二に「凸型」(円形・正方形の突起)、第三に「網目状・格子状」、第四に「ヒモ状(リブ状)」、第5に「平滑(タイルラスタル用、特殊用途)」などに分類される。JIS A 5209(陶磁器質タイル)では、外装タイルの裏あし高さを1.5mm以上(あり状裏あし)と規定し、内装床タイル・壁タイル・モザイクタイルそれぞれに必要寸法が定められている。裏あしの機械的役割は、第一に「アンカー効果」(モルタル・接着剤がタイル裏面に咬み込み、剥離抵抗を発揮)、第二に「接着面積の拡大」、第三に「タイルとモルタルの熱膨張差吸収」、第四に「タイル張り工程における位置決め性」などである。1989年北九州市のマンション外壁タイル落下事故・2002年福岡市の8階建てビル外壁タイル落下事故などを契機に、外壁タイル張りの安全性確保が業界的課題となり、裏あし寸法の規格化・施工方法の改善・密着性確認試験(打診検査・赤外線サーモグラフィ調査・引張接着試験)の重要性が再認識された。マンション・ビル・ホテルの大規模修繕工事における外壁タイル調査診断では、まず打診棒による全面打診、続いて赤外線サーモグラフィでの非接触調査により浮きタイルを特定し、ピンニング工法・タイル張替工法・全面剥離・再施工などの修繕仕様が決定される。明誠はロープアクセス工法を活用した高層マンション・ビルの外壁タイル全面打診調査・赤外線調査に強みを持ち、足場仮設なしでの効率的な調査診断と修繕施工を可能としている。フランチャイズのタイル工事専門会社が裏あし形状を含むタイル品質・施工品質の管理に取り組み、JCSAでもタイル関連の技術セミナーを開催している。

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