用語集

赤瓦

読み方
あかがわら

赤瓦(あかがわら、Red Tile、Akagawara)とは、屋根葺き材として用いられる粘土瓦の一種で、表面が赤色〜赤褐色〜橙色に発色する陶器瓦・釉薬瓦の総称である。日本国内の代表的な赤瓦は、(1)沖縄県の伝統的赤瓦(琉球瓦):粘土に泥岩や石灰岩を混ぜて焼成、淡い橙色〜濃い赤色、漆喰の白色との組み合わせで沖縄独特の景観を構成、世界遺産の首里城・斎場御嶽周辺の伝統民家・公共建築・観光施設で多用、(2)福島県会津若松城(鶴ヶ城)の赤瓦:戊辰戦争で焼失した天守を昭和40年(1965年)に外観復元、2011年の屋根瓦修復工事で創建当初の赤瓦に葺き替え、(3)愛知県常滑焼の赤瓦:江戸時代から続く伝統陶器産業の派生製品、(4)淡路瓦の赤瓦バリエーション、(5)三州瓦の赤瓦シリーズ、などがある。製造方法は、(A)粘土の調合(地域特有の原料土使用)、(B)成形(押出成形、プレス成形)、(C)乾燥、(D)施釉(釉薬を表面に施す)、(E)焼成(窯入れ、1100〜1200℃で焼成)、(F)品質検査、(G)出荷、という流れで、釉薬の成分・焼成条件・原料土の特性により赤色の発色を制御する。赤瓦の主な特徴・メリットは、(1)耐久性(50〜100年の耐用年数)、(2)耐火性、(3)防水性、(4)断熱性、(5)独特の意匠美、(6)地域文化・歴史性の継承、などである。一方、(A)重量が大きい(40〜60kg/㎡)、(B)施工コストが高い、(C)耐震性能の検討(重量による地震時応答)、(D)地震時の落下・破損リスク、などの課題もあり、近年は軽量化された防災瓦・スレート瓦・金属屋根材への置換が進む地域もある。マンション・ビル大規模修繕工事における赤瓦の対象事例は限定的だが、(i)伝統的赤瓦を採用した戸建住宅・別荘・寺社建築の修復工事、(ii)沖縄県のリゾートホテル・観光施設の屋根修繕、(iii)歴史的赤瓦建築物の保全工事、などで明誠フランチャイズの瓦工事専門会社・板金工事会社が対応する機会があり、地域文化遺産の保全に貢献している。

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