用語集
赤身
赤身(あかみ、Heartwood、心材、シンザイ)とは、樹木の幹の中心部分にある、年輪を重ねるごとに細胞の生命活動が停止し、樹脂・タンニン・色素・防腐成分などが沈着して赤褐色〜茶褐色〜黒褐色に着色した木材部分を指す木材学・建築用語である。樹木の幹は外側から、(1)樹皮(外樹皮、内樹皮)、(2)形成層、(3)辺材(白太、シラタ、Sapwood、樹液が流れる活きた木部)、(4)心材(赤身、シンザイ、Heartwood、活動を停止した内側の木部)、(5)髄(中心部の小さな点)、という構造で構成され、樹齢を重ねるごとに辺材→心材へと変化していく。心材化のプロセスでは、(A)細胞内液の喪失、(B)色素・タンニン・テルペン・フェノール類などの二次代謝産物の沈着、(C)細胞壁の硬化、(D)含水率の低下、(E)腐朽菌・害虫に対する天然防虫・防腐成分の蓄積、などが起こり、木材としての物性・耐久性・色調が辺材と心材で大きく異なる。木材としての赤身(心材)の特徴は、(1)色調:樹種により赤褐色(赤松、桧、桜)、黒褐色(黒檀、紫檀)、黄褐色(チーク、欅)など多彩、(2)耐腐朽性が辺材より圧倒的に優れる、(3)耐虫性(シロアリ、キクイムシ、ヒラタムシ等への抵抗性)が高い、(4)寸法安定性に優れ、変形・狂いが少ない、(5)密度・比重が大きく強度も高い、(6)含水率が低く乾燥しやすい、(7)木目が美しく意匠的価値が高い、(8)香りが豊か(特にヒノキ、ヒバ、楠等の心材)、などである。日本の伝統建築では、土台・大引・敷居・鴨居・床下材・床板・柱・梁など、耐久性・防腐性が要求される部位には必ず心材(赤身)を使用し、辺材(白太)は内装造作・家具・隠れる部位に使用する明確な使い分けが行われてきた。檜(ひのき)・青森ヒバ・栗・欅(けやき)・椿・桜・松などの心材は、神社仏閣・古民家・別荘・茶室などの伝統建築に欠かせない高級建材として珍重される。マンション・ビル大規模修繕工事の文脈では、住戸内リフォーム・共用部の天然木装飾・木製浴槽(檜風呂、ヒバ風呂)・木製家具・伝統建築の修復などで赤身が使われ、明誠フランチャイズの内装専門会社は伝統木材の特性を熟知した上で最適な木材選定と施工を提供している。

