用語集
雨水タンク
雨水タンク(うすいタンク、Rainwater Tank)とは、屋根や敷地に降った雨水を貯留して庭の散水・植栽水やり・非常用水・トイレ洗浄水などに利用するための貯水設備を指し、節水・防災・SDGs対応の観点から急速に普及している現代の住宅・建築設備概念である。源流は古来からの雨水利用文化(瓦敷きの軒先からの雨水収集、瀬戸内地方の天水桶など)にあり、現代では機能性とデザイン性を備えた製品が多様化している。主要な構成要素は、第一に「雨どい接続部」(屋根からの雨水を取水する接続部、コレクター)、第二に「フィルター」(落葉・砂等の異物を除去)、第三に「貯水タンク本体」(容量50L〜1,000L程度の樹脂・コンクリート・金属製タンク)、第四に「オーバーフロー機能」(満水時の排水機能)、第五に「給水コック・ホース接続」、第六に「ポンプ(オプション)」(圧送が必要な場合)などである。容量別の分類として、第一に「小型(50〜150L)」(庭・ベランダの散水用、家庭用)、第二に「中型(200〜500L)」(戸建住宅の庭園散水、家庭菜園)、第三に「大型(1,000L以上)」(マンション共用部の植栽、商業施設、非常用水)に分けられる。代表的なメーカーには、株式会社三栄水栓製作所、株式会社カクダイ、ミカドホーロー、コダマ樹脂、コーボー、株式会社ハマネツ、TOTO、LIXIL、Panasonic(ライフサイクル製品)、エコブリッツ、ENEOSオーシャンなどがある。各自治体の補助金制度として、東京都、横浜市、川崎市、大阪市、名古屋市など多くの都市が雨水タンク設置に対し1〜5万円程度の補助金を提供しており、普及推進策となっている。マンション・ビル・ホテルの大規模修繕工事における環境配慮型外構リニューアル提案では、共用部に大型雨水タンクを設置し、植栽散水・共用部水洗用に活用する提案が、SDGs・グリーンインフラ対応の差別化戦略として有効。災害時の非常用水確保(飲料水ではないが、トイレ洗浄水・生活用水)の観点でも、防災備蓄設備としての価値が高い。明誠フランチャイズの外構・設備工事専門会社では、雨水タンク設置の総合対応が可能で、収益不動産オーナーの環境配慮型運営を支援している。JCSAでもグリーンインフラ・防災備蓄関連のセミナーを開催している。

