用語集
雨水排水計画図
雨水排水計画図(うすいはいすいけいかくず、Stormwater Drainage Plan)とは、建築設計における雨水排水経路を平面図・系統図・詳細図で示した設計図書を指し、建築確認申請・下水道接続申請・施工管理に活用される現代の建築設計の基本図書概念である。建築基準法第6条・下水道法等の規定に基づき、新築・改築・大規模修繕工事の設計図書として作成が必須となる場合が多い重要書類である。本図書に表記される主な内容は、第一に「屋根勾配・樋配置」(屋根面の勾配方向と集水位置、軒樋・縦樋の配置)、第二に「バルコニー・ベランダ排水口位置」(防水仕様、ドレン形式、配管経路)、第三に「敷地内雨水桝・雨水管系統」(桝の位置・管径・勾配、接続関係)、第四に「下水道接続位置」(公共桝・最終桝の位置、接続管の管径・勾配)、第五に「雨水浸透施設」(浸透桝・浸透舗装の配置、雨水流出抑制計算)、第六に「敷地外周の流末処理」(道路側溝、河川放流)、第七に「雨量計算」(降雨強度、集水面積、流出係数、設計排水量の計算)などである。図面の主な種類として、第一に「雨水排水平面図」(1階・各階・屋根の平面に雨水経路を描画)、第二に「雨水排水系統図」(管・桝の接続関係を系統的に示す)、第三に「詳細図」(雨水桝の標準仕様、排水口の納まり詳細)、第四に「雨水排水計算書」(設計排水量の計算プロセスを示す)などである。設計基準として、第一に「東京都建築設備設計指針」、第二に「日本建築学会設計指針」、第三に「下水道協会基準」、第四に「自治体個別の建築指導要綱」、第五に「建築設備計画指針(建築設備技術者協会)」などが標準的に参照される。降雨強度の設計値は、地域・建物用途・重要度により異なり、一般住宅では50mm/h程度、商業施設では75〜100mm/h程度、重要施設では100〜200mm/h程度を採用するケースが多い。代表的な設計ツール・ソフトウェアには、AutoCAD(オートデスク)、JW-CAD、CADWell、福井コンピュータの建築積算ソフト、設備CAD「IRO-MERO」、「CADWe’ll Tfas」など。マンション・ビル・ホテルの大規模修繕工事における雨水排水設備更新工事では、既存図面の確認、現況調査、新規設計図の作成、施工計画図の作成、竣工図の作成という一連のプロセスが必要となる。明誠フランチャイズの設備設計・施工会社では、設計から施工まで一貫対応が可能。JCSAでも建築設備設計・図書管理のセミナーを定期開催している。

