用語集

雨水浸透抑制

読み方
うすいしんとうよくせい

雨水浸透抑制(うすいしんとうよくせい、Rainwater Infiltration Suppression)とは、盛土・法面・地盤において、防草シート等で地表面を被覆することにより、雨水の地中への浸透を抑制し、盛土の含水率上昇による滑り破壊・崩壊リスクを低減する地盤工学的な機能を指す現代の防草シート・盛土工事の重要機能概念である。防草シートは本来「植物の生育抑制」を目的とするが、付加機能として「雨水浸透抑制」「侵食防止」「保水機能調整」「日射遮蔽」など多面的な効果を発揮することが、現代の盛土・斜面工事の実務で注目されている。本機能の主な効果は、第一に「盛土含水率の安定化」(雨水浸透を抑制し、土壌の含水率を施工時の最適値に維持)、第二に「滑り破壊リスク低減」(地下水位上昇による法面・盛土の不安定化を防ぐ)、第三に「凍結融解被害の軽減」(水分浸入による凍害を防ぐ)、第四に「侵食防止」(雨水による表土流出を防止)、第五に「植生回復の促進」(雨水を直接地表に当てず、自然な植生回復を支援)などである。防草シートの素材は、第一に「ポリプロピレン製シート」(耐候性、耐久性、最も普及)、第二に「ポリエステル製シート」(強度、耐摩耗性)、第三に「不織布タイプ」(透水性は低いが、極端な水分遮断は避けるバランス型)、第4に「織布タイプ」(強度重視)、第5に「複合シート」(複数機能を組合せ)など、用途に応じて選定される。代表的なメーカーには、グリーンフィールド、ザバーン(XAVAN、デュポン)、ジャパンクオリティー、太陽工業、TOREイークス、東洋工業、田島ルーフィングなどがある。マンション・ビル・ホテルの大規模修繕工事における外構工事・斜面安定化工事では、雨水浸透抑制を目的とした防草シートの敷設が、長期的な敷地安定性確保の重要な対策として位置付けられる。特に造成地・斜面地に立地する物件、過去に地盤沈下・斜面崩壊の懸念があった物件などで、防草シートによる雨水浸透抑制が有効な対策となる。明誠フランチャイズの外構・防水工事専門会社では、防草シートの設計・施工対応が可能で、収益不動産オーナーへの長期的な敷地維持管理提案を行っている。JCSAでも斜面安定化・防草技術の最新セミナーを開催している。

← 用語集一覧へ戻る

お気軽にご相談ください!