用語集

雨水管渠

読み方
うすいかんきょ

雨水管渠(うすいかんきょ、Stormwater Drainage Pipe)とは、雨水のみを流す管路を指し、汚水管渠と区別される下水道分流式(合流式に対する)の重要部材を指す現代の都市インフラ概念である。日本の下水道は「分流式(雨水と汚水を別管路で流す)」と「合流式(雨水と汚水を同一管路で流す)」の2方式があり、近年新設される下水道は分流式が標準となっている。雨水管渠の主な役割は、第一に「都市の雨水排除」(豪雨時の地上浸水防止、土砂流出防止)、第二に「河川への安全な放流」(処理場を経ずに直接放流可能)、第三に「下水処理場負荷の低減」(合流式では雨水も処理が必要)、第四に「水循環の維持」(雨水を河川・海に戻す)、第五に「グリーンインフラとの連携」(透水性舗装・浸透施設との組合せ)などである。素材別の管種として、第一に「コンクリート管(RC管、HP管)」(標準的な大口径管、内径500mm〜3,000mm)、第二に「ヒューム管(Hume Pipe)」(遠心力鉄筋コンクリート管)、第三に「鉄筋コンクリート管(PC管、PRC管)」(より高強度仕様)、第四に「樹脂製管(HDPE管、塩化ビニル管)」(小〜中口径、軽量・施工性良好)、第五に「鋼管」(特殊用途・大口径)などが用途・規模に応じて使い分けられる。施工技術として、第一に「開削工法」(地表から掘削して埋設)、第二に「推進工法」(地下を推進機で掘進し管を押し進める非開削工法)、第三に「シールド工法」(大口径の地下管路)、第四に「更生工法」(既存管渠の老朽化対策、内側に新管を構築)などがある。豪雨対策・気候変動対応として、第一に「貯留管整備」(豪雨時の雨水を一時貯留)、第二に「内水氾濫対策」(ポンプ場整備、雨水浸透施設の併設)、第三に「グリーンインフラの推進」(雨水浸透舗装、雨水浸透桝、雨水利用)などが現代の都市計画で重要視される。代表的なメーカーには、栗本鐵工所、クボタ、第一機材、日本ヒューム、東洋技研コンサルタント、JFE建材、ニッタイ工業、太陽工業などがある。マンション・ビル・ホテルの大規模修繕工事との直接的関連は限定的だが、敷地内の雨水排水計画・外構工事において雨水管渠の更新・補修が必要となる場合がある。明誠フランチャイズの土木・外構工事専門会社では、雨水排水計画の総合対応が可能。JCSAでもインフラ・防災関連の技術セミナーを開催している。

← 用語集一覧へ戻る

お気軽にご相談ください!