用語集
飲料水備蓄
飲料水備蓄(いんりょうすいびちく、Drinking Water Stockpile、Emergency Water Storage)とは、地震・台風・水害・断水事故・パンデミックなどの災害・緊急事態に備えて、飲用に適した水を事前に貯蔵しておく防災対策を指す。現代の防災備蓄における最重要項目の一つで、人間の生存に不可欠な水資源の確保は、災害時の生命維持と二次被害防止に直結する。一般的な備蓄基準は「1人1日3リットル×3日分以上」(飲料用と最低限の調理用)が政府推奨基準であり、家族4人なら36リットル以上、できれば7日分以上(84リットル以上)の備蓄が推奨されている。主な備蓄方法は、第一に「ペットボトル飲料水の保管」(5年・10年保存対応の長期保存水、市販ミネラルウォーター)、第二に「ウォーターサーバーのストック」(家庭用ウォーターサーバーの予備ボトル)、第三に「水道直結型備蓄タンク」(屋内設置型、定期的に水が入れ替わる)、第四に「災害時のトイレ用・洗浄用には風呂の残り湯活用」、第五に「自治体・マンション備蓄水」(地域・建物単位の共助備蓄)などである。建築・不動産との関連では、マンション・ビル・ホテルなどの大規模建築物には、災害時の住民・利用者の安全確保のため、共用部の防災備蓄倉庫の整備、給水設備の耐震化、貯水槽の容量確保、非常用井戸の整備、災害用給水栓の設置、断水時に給水可能な雑用水井戸との連携などが重要な防災対策となる。マンション大規模修繕工事の機会には、これら防災インフラの整備・更新を統合的に検討することが推奨される。明誠ではフランチャイズ加盟の建築・設備工事専門会社と連携し、ロープアクセス工法による外壁改修と並行して、防災備蓄倉庫の新設・拡張、貯水槽の耐震化、非常用給水栓の整備などの防災リニューアル提案を実現している。JCSAでも建設業者向けの防災・BCP(事業継続計画)セミナーを定期開催し、加盟会社の防災対応力強化を支援している。

