用語集
麻の葉模様
麻の葉模様(あさのはもよう)とは、日本の伝統的な幾何学文様の一つで、麻の葉を様式化した正六角形を基本単位とする星形・三角形の連続パターンを指す。古来より魔除け・邪気払い・成長祈願の意味を持ち、麻が丈夫に成長する性質にあやかり、子供の健やかな成長を願う模様として産着・着物・帯・襦袢などに用いられてきた。建築・内装分野では、欄間・障子・襖・組子・木彫装飾・タイル・壁紙・床材・カーペット・ファブリックなど多様な素材・部位に応用され、和風・和モダン・ジャパンディスタイルの空間演出に欠かせない伝統意匠の代表格である。歴史的には平安時代から仏教美術の蓮華文・八葉文として原型が見られ、鎌倉時代以降に幾何学的に整理されて麻の葉模様として定着、江戸時代には歌舞伎役者の岩井半四郎が舞台衣装に用いて大流行し、町人文化にも広く普及した。明治・大正・昭和期にもアールデコ・モダン・レトロブームの中で繰り返し再評価され、現代の建築・インテリア・ファッション・グラフィックデザインの分野でも国際的に注目を浴びている。施工面では、組子細工・透かし彫り・ステンドグラス・タイルモザイク・壁紙印刷・床材インレイなど多彩な技術で再現可能で、伝統的な木組み(釘や接着剤を使わずに木同士を組み合わせる技法)による組子は熟練の職人による手仕事で、一点ものの芸術品として高い評価を受けている。マンション・ビル・ホテル・旅館の大規模修繕工事や内装リニューアル工事では、エントランス・ラウンジ・廊下・客室の意匠ポイントとして麻の葉模様が採用されるケースが増えており、明誠ではフランチャイズ加盟の内装・建具・タイル・左官の各専門会社と連携して、伝統意匠を尊重した修繕提案を行える体制を整えている。

