用語集
麻クロス
麻クロス(あさくろす)とは、麻(亜麻・苧麻・黄麻など)の天然繊維を織って作った内装用の壁紙(クロス)で、紙クロス・ビニールクロスとは異なる風合いと素材感を持つ自然派内装材である。麻クロスの最大の特徴は、繊維の交差から生まれる独特の凹凸テクスチャ、自然な色味(生成り・ベージュ・ライトブラウンなど)、天然繊維ならではの調湿性・吸音性・帯電防止性・抗菌性などの優れた性能にある。一般的なビニールクロスがポリ塩化ビニル樹脂を主原料とするのに対し、麻クロスは天然繊維を基材として裏面に紙や不織布を貼り合わせた構造であり、塩素・可塑剤・揮発性有機化合物(VOC)の発生がなく、シックハウス症候群対策・アトピー対策・化学物質過敏症対策にも有効とされる。さらに、麻は生分解性が高く廃棄時に環境負荷が小さいこと、再生可能な植物由来素材であることから、SDGs・脱炭素・サステナブル建築の観点からも近年再評価が進んでいる。意匠面では和風・和モダン・ジャパンディ・北欧スタイル・ナチュラルカントリー・リゾートホテルスタイルなど、温かみと自然感を演出したい空間に最適で、住宅・マンション・ホテル・旅館・カフェ・ブティック・サロンなど幅広い用途で採用されている。一方、施工面ではビニールクロスより難易度が高く、糊の選定・施工時のシワ防止・突合せ部の処理など熟練の左官・内装職人による技術が求められる。マンション・ビル・ホテルの大規模修繕工事でも、共用エントランス・廊下・ラウンジの内装更新で麻クロスへの張替えが選ばれるケースがあり、明誠はフランチャイズ加盟の内装専門会社と連携することで、外装の塗装・防水・タイル工事から内装の麻クロス施工まで一気通貫で対応できる体制を整えている。

