用語集
ANSI
ANSI(あんし、American National Standards Institute、米国国家規格協会)とは、1918年設立の米国の民間非営利規格制定団体で、米国における工業・技術規格の制定・調整・認証を行う中核機関である。本部はワシントンD.C.で、米国を代表する規格策定機関として、ISO(国際標準化機構)・IEC(国際電気標準会議)への米国の代表的窓口の役割を担う。ANSIは規格を直接制定するのではなく、約240の規格策定機関(ASTM International、IEEE、UL、ASME、NEMAなど)が策定した規格を「ANSI規格」として承認・認定する仕組みになっている。代表的なANSI規格には、(1)ANSI Z535(安全標識)、(2)ANSI/ASME B16(配管フランジ)、(3)ANSI/IEEE 802(ネットワーク通信)、(4)ANSI/ISA 5.1(計装記号)、(5)ANSI/ASHRAE 90.1(建築物のエネルギー効率基準)、(6)ANSI Z359(墜落保護システム)、などがある。建築・建設分野では、(A)建築物のエネルギー効率基準(ANSI/ASHRAE 90.1)が世界的に影響、(B)墜落保護システムのANSI Z359シリーズが産業用ロープアクセス・安全帯の標準として参照、(C)建築金物・配管・電気設備のANSI規格が国際基準として広く採用、などの場面で参照される。日本の建築・建設業界では、JIS規格・ISO規格が標準だが、外資系企業・国際プロジェクトではANSI規格との整合性が求められる場面が増えている。明誠が運営するJCSAでは、ロープアクセス工法の安全規格(JIS・ISO・ANSI)の最新動向を加盟業者向けに情報発信し、国際基準に対応した安全管理体制の構築を支援している。

