用語集
EN 12841 Type B
EN12841 Type B(いーえぬいちにいはちよんいちたいぷびー)とは、欧州規格EN12841のうち、ロープアクセス工法におけるワーキングロープ(作業用ロープ)用の上昇器(アッセンダー、Ascender)の規格である。アッセンダーは、ロープアクセス作業者がロープを登攀(上昇)する際に使用する一方向ロック型のロープ把持器具で、(1)上方向への移動は自由(ロープに対しスライド可能)、(2)下方向への移動・荷重時はロープをロック、(3)作業者の足下げ・引上げ操作と組合せて連続的な登攀を実現、(4)ハンドアッセンダー(手で操作)とチェストアッセンダー(胸部に装着)の組合せ使用、などの特徴を持つ。EN12841 Type B適合の上昇器に求められる主要要件は、(A)静的強度15kN以上、(B)ロープへの取付・取外しが安全機構付き、(C)摩擦・噛み込みによる確実な把持、(D)操作性(片手操作可能、グローブ着用時の操作性)、(E)ロープ径対応範囲(直径8〜13mm程度)、(F)耐久性・耐摩耗性、(G)ロープへの損傷防止(カム形状の最適化)、などである。代表的なEN12841 Type B対応製品は、(i)PETZL ASCENSION(ハンドアッセンダー、世界標準)、(ii)PETZL CROLL(チェストアッセンダー、胸部装着型)、(iii)PETZL BASIC(簡易型、補助用)、(iv)KONG DUCK(イタリア・コング社)、(v)SKYLOTEC SKN HANDY、などで、ロープアクセス作業者の必須装備として広く採用される。日本では、(イ)高層ビル・マンションの外壁作業、(ロ)橋梁・煙突・タワーの点検、(ハ)風力発電・送電線の保守、(ニ)救助・登山、などで使用される。明誠はロープアクセス工法のフランチャイズ加盟店全てに最新の上昇器装備の使用を徹底している。

