用語集
EQ
EQ(いーきゅー、Emotional Intelligence Quotient、心の知能指数)とは、自分自身および他者の感情を理解・コントロールする能力を示す指標で、現代のリーダーシップ・人間関係・組織マネジメントの分野で重要視される概念である。1990年代に米国心理学者ピーター・サロベイ(イェール大学)とジョン・メイヤー(ニューハンプシャー大学)が提唱し、1995年にダニエル・ゴールマン(科学ジャーナリスト)が著書「EQ こころの知能指数」で広く紹介、世界的なベストセラーとなり一般化した。EQの構成要素は、(1)自己認識(Self-Awareness、自分の感情を認識)、(2)自己管理(Self-Management、感情をコントロール)、(3)社会認識(Social Awareness、他者の感情を理解、共感力)、(4)関係管理(Relationship Management、人間関係を効果的に構築・維持)、の4つに分類される。IQ(知能指数)が学業・知的作業の能力を示すのに対し、EQは、(A)対人関係能力、(B)リーダーシップ、(C)チームワーク、(D)ストレス管理、(E)顧客対応、(F)交渉力、(G)プレゼンテーション力、(H)困難への耐性(レジリエンス)、などの「ソフトスキル」を支える基礎能力として位置付けられる。研究では、(i)職場の成功要因の60〜70%はEQに起因(IQは20〜30%)、(ii)EQの高いリーダー下の組織は業績・離職率・従業員満足度で優位、(iii)EQは生涯を通じて開発・向上可能(IQは比較的固定的)、などの知見が示されている。建設業界では、(イ)顧客(マンション管理組合・オーナー)との信頼関係構築、(ロ)職人・現場作業者のチーム管理、(ハ)下請・協力会社との円滑な連携、(ニ)クレーム対応・トラブル解決、などでEQの重要性が高い。明誠はJCSAを通じてEQ・リーダーシップ研修などの経営者教育機会を会員に提供している。

