用語集
HM
HM(Hot Melt、ホットメルト)とは、加熱により溶融し、冷却により固化する熱可塑性接着剤の総称を指し、瞬間接着・無溶剤・高生産性などの特徴を持つ、現代の建築・包装・自動車・電子・繊維など多様な産業分野で広く使用される接着技術概念である。HMの主成分は、第一に「ベース樹脂(EVA:エチレン・酢酸ビニル共重合体、PE:ポリエチレン、PA:ポリアミド、APAO:ポリオレフィン、SBC:スチレン・ブタジエン共重合体、PUR:反応性ポリウレタンなど)」、第二に「粘着付与剤(タッキファイヤ)」、第三に「ワックス(融点調整)」、第四に「軟化剤・可塑剤」、第五に「酸化防止剤」、第六に「無機充填材」などである。HMの分類として、第一に「EVA系(汎用・低価格、包装用が中心)」、第二に「PE系(柔軟性高)」、第三に「PA系(耐熱性・高接着力)」、第四に「APAO系(柔軟性・耐熱性のバランス)」、第五に「SBC系・SIS系(柔軟性・高弾性)」、第六に「PUR系(反応硬化型、高耐久・高耐熱)」など、用途・要求性能に応じて使い分けられる。HMの主要用途は、第一に「ダンボール・包装(最大用途)」、第二に「製本(背貼り・無線綴じ)」、第三に「衛生材料(紙おむつ・生理用品の構造接着)」、第四に「自動車内装(ヘッドライナー・カーペット)」、第五に「家具・木工(合板・MDF表面化粧)」、第六に「靴底接着」、第七に「建築用シール・接着」、第八に「カーペット・床材の裏打ち」、第九に「電子部品・LED封止」などである。建築分野でのHMの主な用途として、第一に「窓・サッシ廻りのコーキング代替」、第二に「断熱材の固定」、第三に「フローリング・カーペットの裏打ち接着」、第4に「ホットメルト機械固定式防水工法(HMTタイプの両面粘着テープなど)」、第五に「内装部材の組立・接着」などがある。代表的な国内HMメーカーは、ヘンケルジャパン、株式会社オーシカ、東洋アドレ、コニシ、株式会社サンエス、株式会社モリチ、ブロンコス(米国Bostik)など。マンション・ビル・ホテルの大規模修繕工事における直接関連は限定的だが、内装工事・防水工事・断熱工事などで関連製品が使用される。明誠フランチャイズの各専門工事会社が用途に応じた建材選定を行い、JCSAでも建材関連の技術セミナーを定期開催している。

