用語集
HTB
読み方
えいちてぃーびー
HTB(えいちてぃーびー)とは、High Tension Bolt(高力ボルト)の略で、鉄骨構造の梁・柱・接合部などで使用される高張力(高強度)ボルトを指し、現代鉄骨建築における主要接合金物のひとつである。一般的なボルト接合(中ボルト)と比較して引張強度が大幅に高く、F8T(引張強度800N/mm2級)、F10T(1000N/mm2級)、F11T(1100N/mm2級、現在は使用制限)などの強度区分があり、JIS B 1186・JIS B 1051などで規格化されている。HTBの代表的な接合方式は「摩擦接合(高力ボルト摩擦接合)」で、ボルトの強い軸力で母材同士を圧着し、母材間の摩擦力で応力を伝達する仕組み。これによりボルト孔のすべりが発生せず、疲労強度・剛性に優れる接合が実現される。施工管理上、トルクレンチによる軸力管理(標準ボルト張力の10%増締付け)、共回り防止、すべり係数管理(摩擦面処理)などが重要管理項目となる。代表メーカーは新日鐵住金(現日本製鉄)、神戸製鋼所、サンコーテクノ、フセラシ、サクサなど。マンション・ビル・ホテルの大規模修繕工事との直接的関連はSRC造・S造建物の耐震補強で発生し、既存接合部のHTB補強・追加締結による耐震性能向上が計画される。明誠フランチャイズの構造補強工事専門会社では、鉄骨接合部の補強工事にも対応しており、JCSAでも構造関連セミナーを開催している。

