用語集
ICカード認証
ICカード認証とは、ICチップを内蔵したカードに記録された個人識別情報や暗号鍵を用いて、本人確認・入退室管理・電子決済・電子契約・公共サービスアクセスなど多様なシステムへの認証を行う仕組みの総称である。ICカード認証はマンション・オフィスビル・ホテル・商業施設・教育施設・医療施設・行政施設など、多様な建物のセキュリティシステムや業務システムで広く採用されている代表的な認証方式である。主な特徴は、(1)ICチップ内に格納された情報は物理的に取り出すことが困難で偽造耐性が高い、(2)公開鍵暗号方式・SHA-256・AESなど高度な暗号アルゴリズムにより通信内容の盗聴・改ざんを防止できる、(3)入退室履歴・操作履歴を電子的にトレースできる、(4)スマートフォン・ICリーダー・自動改札・PC認証など多様なインターフェースに対応できる、などである。日本では2003年以降、住民基本台帳カード、マイナンバーカード、JR系交通系ICカード(Suica、PASMO、ICOCA、Kitaca等)、流通系ICカード(楽天Edy、nanaco、WAON等)、社員証ICカード、学生証ICカード、医療系カード、銀行系キャッシュカードなど多様な分野でICカード認証が普及している。建物のセキュリティシステムでは、ICカードリーダー(マンションのエントランスや住戸玄関、テナントビルの執務エリア入口、ホテル客室)、カードコントローラー、管理サーバー、管理PCといった構成要素から成り、施設管理者は権限設定・履歴照会・紛失カード無効化などを一元管理できる。さらに近年は、ICカード認証を主軸としつつ、顔認証・指紋認証・スマホBLE認証・QRコード認証などと組み合わせた多要素認証(MFA)が標準化しつつあり、セキュリティ強度と運用利便性の両立が図られている。マンション大規模修繕工事においては、共用部のセキュリティシステム更新・スマートマンション化提案の中核技術としてICカード認証システムが選定され、明誠フランチャイズの電気工事会社が連携してハードウェア交換から運用設計までを一貫対応する体制を整えている。

