用語集

IHI宇宙

読み方
あいえっちあいうちゅう

IHI宇宙事業とは、株式会社IHI(旧・石川島播磨重工業)が手掛ける日本宇宙産業の中核事業を指し、ロケットエンジン・人工衛星部品・宇宙関連機器の製造で日本宇宙開発を支える主要メーカーの一つである。IHIは1853年創業の老舗重工業メーカーで、造船・航空エンジン・産業機械・社会インフラなど幅広い分野で事業展開してきたが、宇宙関連でも1950年代の糸川英夫博士のペンシルロケット時代から関与し、現在は子会社IHIエアロスペース(IA)・IHIスペースサービス(ISS)を中心に、日本ロケットの心臓部であるロケットエンジン製造の主力企業となっている。日本の主力ロケット「H-IIA」(次期H3)の第1段液体酸素・液体水素エンジン(LE-7A)・第2段エンジン(LE-5B)の製造を担い、また固体ロケット「イプシロン」(次期イプシロンS)の固体モータも製造する。これらは三菱重工業・川崎重工業・日産自動車(宇宙事業はIHIが継承)と並ぶ日本宇宙開発の主要プレイヤーとして位置付けられる。IHI宇宙はJAXAの主要パートナーとして、宇宙ステーション補給機「こうのとり」(HTV)の機器供給、月着陸機・火星探査機の機器開発にも関与している。建設業界との直接の関連は薄いが、宇宙開発で培われた高精度製造技術・極限環境対応技術・高信頼性設計などは、将来的に地上の高性能建築・インフラに応用される可能性がある。明誠およびJCSAでも経営支援セミナーで日本産業の発展事例として宇宙開発が言及されることがある。

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