用語集
R-DIPSコンセプト
R-DIPSコンセプトとは、田島ルーフィング株式会社が展開する改修専用断熱防水システム「R-DIPS(アール・ディップス)」シリーズの基本設計思想を指す。元来DIPSは新築用の断熱防水システムとして開発され、断熱性能と防水性能を一体化することでヒートアイランド対策や省エネ性能向上に寄与してきた。R-DIPSはこのDIPSの考え方を「Renovation(改修)」分野へ進化させたもので、既存ルーフデッキ・既存シート防水・既存アスファルト防水・既存ウレタン塗膜防水など多様な既存下地に対し、撤去せず被せて新たな断熱層・防水層を構築するという思想で統一されている。コンセプトの核は、第一に「既存層を残すことによる廃棄物削減と工期短縮」、第二に「断熱性能を維持・強化することによる省エネ・脱炭素貢献」、第三に「ライフサイクルでの長期保証と維持管理コスト最小化」の三点に集約される。これらは2050年カーボンニュートラル目標に向けた建設業界の方向性とも整合し、サーキュラーエコノミーへの寄与という観点でも評価されている。R-DIPSはRD-MA(常温アスファルト)、RD-MO(ウレタン塗膜)、RD-MV(塩ビシート機械的固定)、IK(アスファルト機械的固定)など複数の改修工法をラインナップしており、既存下地条件・建物用途・予算・改修サイクルに応じて最適な工法を選択できる体系となっている。各工法は標準ディテール、認定取得条件、長期保証メニュー、点検プログラムが体系化されており、設計事務所・元請ゼネコン・改修専門業者が一貫した品質基準で施工できる枠組みとなっている。マンション・ビル・ホテルの大規模修繕においては、屋上防水更新が長期修繕計画の重要マイルストーンとなるため、R-DIPSコンセプトに基づく被せ改修の選択は、修繕積立金の有効活用と居住者・利用者への負担軽減を両立する戦略的選択となる。明誠はR-DIPSの設計思想を踏まえ、屋上改修と外壁ロープアクセス補修を組み合わせた総合提案を推進している。

