用語集
R10相当
R10相当とは、ドイツDIN規格51130に基づく床材の防滑性能ランク「R10」相当の滑り抵抗を持つ床仕上げ材・床塗料・床タイル等の総称で、緩い傾斜(10〜19度)で滑りにくい性能を持ち、住宅・小規模店舗・オフィス・トイレ・洗面所等で広く採用される標準的な軽中度の防滑床材の性能区分を指す。R10相当は防滑性能の5段階区分(R9〜R13)の中で2番目に低いレベルだが、通常の住宅環境・乾燥した一般的な歩行環境では十分な滑り抵抗を発揮するため、最も普及している防滑床材の標準的選定レベルとなっている。R10相当の代表的な適用先は、(1)住宅のキッチン・洗面所・トイレ、(2)住宅エントランス・玄関ホール、(3)小規模店舗・カフェの一般通路、(4)オフィスのトイレ・給湯室、(5)住宅の脱衣所、(6)共用廊下(カラッとした乾燥環境)、(7)一般的なバルコニー、(8)軽飲食店の客席フロア、(9)住宅階段、などである。R10相当の防滑性能を実現する床材は、(A)一般的な防滑塗料(エスケー化研アースフローン水性、東日本塗料アースフローン水性等)、(B)一般タイル(焼成温度・釉薬・表面凹凸の調整によりR10相当を実現したもの)、(C)一般長尺塩ビシート(防滑加工ありのもの)、(D)一般フローリング(表面塗装の調整)、(E)一般リノリウム、などで、デザイン・コスト・施工性のバランスが取れた選択肢が豊富である。R10相当の床材は、より高い防滑性能(R11〜R13)の床材と比較して、(あ)コストが安い、(い)意匠バリエーションが豊富、(う)清掃が容易(凹凸が少なく汚れが溜まりにくい)、(え)触感が滑らか、などのメリットを持つ一方、(i)油・水が大量に存在する環境(厨房・浴室シャワー室)では滑りリスクが高い、(ii)高齢者・身体障害者の利用施設では不十分な場合がある、などのデメリットもある。マンション・戸建住宅・ホテル・商業施設・公共施設・教育施設の大規模修繕およびリニューアル工事において、共用部・住戸内の床材選定では適切な防滑性能(R10〜R13)の判断が安全性確保の根幹で、明誠グループは床材メーカーと連携した最適な防滑性能選定と、ロープアクセス工法を活用した効率的な床面リニューアル提案を強みとしている。

